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インナースペース

 探査艇ごと人間を縮小し、ウサギの体内に注入するはずが、スパイ乱入のどさくさで人間の体内に入ってしまうというコメディ。なかなか楽しめる作品ではあったが、中心となるアイデアは「ミクロの決死圏」であり、その名作があまりに偉大であるため、「インナースペース」がどうも卑小に感じてしまう。コメディとしては悪くないのだが。
 監督のジョー・ダンテが、「いいタイトルが思い浮かばず困った。インナースペースではなんだか退屈で、でも他に思いつかなかった。」と説明していた。しかし、冗談でも「ミクロの決死圏2(FANTASTIC VOYAGE 2)にしようと思った」などと言ってほしくない。とにかく「ミクロの決死圏」は別格。
 1988年度アカデミー賞視覚効果賞を受賞しているが、ドタバタしているので、体内の映像はそれほど印象に残らなかった。やはり「ミクロの決死圏」で描かれる体内の美しさには、CGでは及ばないことを如実に感じさせられた。

インナースペース
デニス・クエイド ジョー・ダンテ メグ・ライアン
B000BTCM3S

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