鎖国下の江戸時代、ロシア女帝、エカテリーナ二世に謁見した日本人がいた。大黒屋光太夫その人である。
1782年、船で遭難した大黒屋光太夫らはおよそ9ヶ月の漂流の末にカムチャッカ半島に漂着。光太夫ら生き残った6人の日本人たちは日本へ帰る日を夢見ながら極寒のロシア・シベリア地方を転々としていく。
過酷な運命の中ゆえに、光太夫の優れた人品が輝いている。その凛とした姿勢に自然と胸を打たれる。
佐藤純彌監督の映画では、緒形拳が光太夫を好演している。
おろしや国酔夢譚
井上 靖
おろしや国酔夢譚
緒形拳 佐藤純彌
コメント