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百戦百勝

 「相場の神様」といわれた山崎種二をモデルにした小説。相場の世界というと、ギラギラした思惑渦巻く場という感じがあるが、この主人公はひたむきで憎めない。取り巻く人々にも愛着を覚え、読後感もたいへん良かった。
 関東大震災、226事件などの歴史的事件や、数々の仕手戦が描かれ、起伏に富んだ痛快な作品。城山三郎の暖かい眼差しを感じる。

百戦百勝―働き一両・考え五両
城山 三郎

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