ブルックナー交響曲第5番
クナッパーツブッシュ指揮、ウィーン・フィルによる1956年のブルックナー交響曲第5番の演奏は、スケールの大きな名演。悠然とした風格がある。
ブルックナー:交響曲第5番
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 クナッパーツブッシュ(ハンス)
クナッパーツブッシュ指揮、ウィーン・フィルによる1956年のブルックナー交響曲第5番の演奏は、スケールの大きな名演。悠然とした風格がある。
ブルックナー:交響曲第5番
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 クナッパーツブッシュ(ハンス)
まんが偉人物語のビデオ第4巻は、坂本龍馬とリンカーンが取り上げられている。10分ほどの短い物語だが、歴史上の人物の偉業が凝縮されている。リンカーンの回は、作画を「耳をすませば」の近藤喜文が担当している。深みのある作品だった。
ファンタジーというと、日本では剣と魔法の世界という、画一的なイメージがあるかもしれない。しかし、ルネ・ラルー監督の1973年に公開された映画「ファンタスティック・プラネット」は、甘っちょろいファンタジーのイメージを払拭する、鮮烈なアニメーション。巨人が支配する惑星で、ペットのように扱われる人間を描く作品。奔放なイマジネーションの飛翔に圧倒される。
ファンタスティック・プラネット
ステファン・ウル
ルネ・ラルー監督によるヨーロッパ・アニメーションの代表作。日本のアニメでは見られない、あわあわとした美しい色彩と芳醇なイメージを持つ、SFファンタジーの傑作。
時の支配者
ステファン・ウル ルネ・ラルー
ポリーニのピアノ、ベーム指揮、ウィーン・フィルのピアノ協奏曲第4番・第5番のCDを聴く。ポリーニの明晰でダイナミックなピアノと、ベームの格調高い音楽が和した、極めて上質の演奏。
第5番も良いが、第4番の演奏もこの曲の美質がよく表れている。
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番、第5番「皇帝」
ポリーニ(マウリツィオ) ベーム(カール)
ピエール・ブーレーズ指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏のマーラー交響曲第3番を聴く。第1楽章だけで30分を越え、全体では100分に及ぶ長大な交響曲であるが、ブーレーズによる緻密に構成された演奏は、この曲の美質をたいへんよく伝えてくれる。
クリアな音質で、各パートが浮き上がる演奏であり、様々な箇所でこの曲の魅力を教えられた。壮大なコラージュのようなこの曲は、一歩間違えるとカオスやパロディに堕したものになってしまうが、ブーレーズは抑制と強調を巧みに織り交ぜ、洗練されたマーラー像を示してくれる。
マーラー:交響曲第3番
ブーレーズ(ピエール) ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるモーツァルトのレクィエム。人類の遺産ともいうべき名演中の名演。
モーツァルト:レクイエム
ベーム(カール) モーツァルト ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
「ヘレン=ケラー自伝」の音読を終えた息子が、小学校の図書館で「ヘレン・ケラーを支えた電話の父・ベル博士」を見つけ、読んでみたという。読書の幅を広げていくことは良いことだ。
ヘレン・ケラーを支えた電話の父・ベル博士
ジュディス セントジョージ Judith St.George 片岡 しのぶ
4月に映画「子ぎつねヘレン」を見たので、息子にヘレン=ケラー自伝の音読をさせた。「見えない、聞こえない、しゃべれない」の三重苦を乗り越えた少女の自伝である。
生き生きと綴られる文章に驚いた。まさに、「光の世界に歩み出した」ことを感じさせてくれる。サリバン先生と出会い、言葉を知ったことから、ヘレンの世界は急速に広がり、ラドクリフ大学に入学するまでに至る。
息子の音読を聴きながら、ヘレン=ケラーの向上心と感受性に、頭が下がる思いであった。
ヘレン=ケラーを支えた、グラハム=ベルや、マーク=トゥエインとの交流もたいへん興味深かった。電話の発明として知られたベルだが、聾唖者のために尽くした人であったことは、この本で初めて知った。
巻末の「サリバン小伝」も、ヘレンを教育し支え続けたサリバン先生の短い伝記だが、たいへん胸を打った。
教育と言葉の重みを、改めて実感させてくれた本であった。
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