ワルター ブラームス交響曲第1番
朝夕が涼しくなり、夏が終わりに近づくことを感じさせるこの頃。空は高くなり、雲の表情も秋の趣をみせている。
ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団によるブラームス交響曲第1番の悠然とした演奏は、この季節に聴いても良いものだ。ワルターの明朗な演奏は、洗練された美しさをたたえ、高い空のもとに広がる田園のような心地よさを与えてくれる。
ブラームス:交響曲第1番
コロンビア交響楽団 ワルター(ブルーノ)
朝夕が涼しくなり、夏が終わりに近づくことを感じさせるこの頃。空は高くなり、雲の表情も秋の趣をみせている。
ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団によるブラームス交響曲第1番の悠然とした演奏は、この季節に聴いても良いものだ。ワルターの明朗な演奏は、洗練された美しさをたたえ、高い空のもとに広がる田園のような心地よさを与えてくれる。
ブラームス:交響曲第1番
コロンビア交響楽団 ワルター(ブルーノ)
カラヤン・ベルリンフィルによる、ベートーヴェン交響曲第7番・第8番のCDを聴く。1962年の演奏。
交響曲第7番の、スケールの大きい生命力を感じる演奏も良い。しかし、交響曲第8番の演奏がとりわけ素晴らしい。比較的地味な扱いを受けている8番だが、カラヤンの生き生きとした演奏を聴き、この曲の魅力を教えられた。
ベートーヴェン : 交響曲第7番・第8番
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 カラヤン(ヘルベルト・フォン)
このシリーズの選曲は気に入っている。2001年版では、ジョニー・シンバルの「明日があるさ」、ABBAの「チキチータ 」、シーナ・イーストンの「君の瞳に恋してる」など、爽やかな楽曲が多い。
ヒッツ・オン TV 2001
オムニバス ジョニー・シンバル アダム・ロス
ムソルグスキーは、友人の建築家・画家のハルトマン(ガルトマン)の遺作展の絵からイマジネーションを受け、「展覧会の絵」を作曲したと言われている。では、それぞれの音楽の基になったのは、どのような絵であったろうか。
それらの絵を、団伊玖磨氏がNHK取材班とともに探し求めたNHKスペシャル「革命に消えた絵画」をまとめた本が「追跡 ムソルグスキー『展覧会の絵』」 である。ムソルグスキーの交友や作曲された当時の時代背景をもとに、名曲「展覧会の絵」のルーツに迫っていく。
ハルトマンの味わいのある絵や、ロシアの美しい写真とともにロシアの芸術家の足跡をたどる素敵な本。
現在、絶版のようだが、休八さんのサイト「『展覧会の絵』の展覧会」で復刊希望を募っている。
追跡 ムソルグスキー『展覧会の絵』
団 伊玖磨 NHK取材班
ジュリーニ指揮、シカゴ交響楽団の展覧会の絵は、繊細な響きを持った、磨きぬかれた演奏。
このCDにはラヴェルの組曲「マ・メール・ロワ」とスペイン狂詩曲が含まれ、1枚で多彩な管弦楽の世界が味わえる。
ムソルグスキー:展覧会の絵
ジュリーニ(カルロ・マリア) シカゴ交響楽団
グレン・グールドのピアノによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を聴く。カレル・アンチェル指揮、トロント交響楽団による1970年の演奏。
グールドは、ピアノ協奏曲をあまり残していない。この演奏は、ベートーヴェンの生誕200年を記念するテレビ・コンサート番組のもので、ミケランジェリがピアノを弾くはずだった。しかし、録音の24時間前にミケランジェリがキャンセルをしてしまい、番組ディレクターがグールドに電話したところ、
「何と、ナンバーワン・ピアニストにナンバーツーのピアニストの代役をさせようっていうのか!」
グールドは言い、ともかくもオーケストラと共演したという、いわく付きの演奏。
録音は、昔懐かしい音質である。グールドは、ハミングをしながら弾いている。オーケストラはグールドに合わせるべく奮闘している。ある種味わいのある演奏で楽しめた。
併録されているリヒァルト・シュトラウスのピアノと管弦楽のための「ブルレスケ」は、華やかでみずみずしい。
ベートーヴェン:皇帝
グールド(グレン) トロント交響楽団 ベートーヴェン
久しぶりに素晴らしいドラマに出会った。昨年亡くなった帝国ホテルの元総料理長・村上信夫氏の様々なエピソードを描いたNHKのドラマ「人生はフルコース」である。
村上氏は、パリ留学、バイキング料理の導入など、様々な経験を経て、さらにNHK「きょうの料理」の講師として、日本の食文化を広げることに多大な貢献をした。
また、東京オリンピックでは選手村料理長として、全国から集められた料理人と奮戦する。
その村上氏を、高嶋政伸が爽やかに演じている。料理人としての一途で波乱万丈の生涯は、まさに西洋料理のフルコースのような芳醇な味わいを醸していた。
失業したバレリーナと老コメディアンとの交流を描く、チャップリン後期の傑作。チャップリンの一言一言に深みがある。ラストの一世一代の芸には、コメディであるにもかかわらず、そのあまりの素晴らしさに笑いよりも感動が込み上げてきた。
人生の悲哀を映すチャップリンの至芸は、永遠のメロディと共に心に残る。
ライムライト
チャールズ・チャップリン
究極のユーモアとでも言うのであろうか。すましこんで殺人を犯す紳士。チャップリンの凄みを感じ、慄然とした。チャップリンがアメリカを追われるきっかけともなった映画。
青函連絡船の転覆事故を背景にした強盗殺人犯とそれを追う刑事の姿を通し、戦後日本を描いた内田吐夢監督による映画「飢餓海峡」。16ミリフィルムで撮影され、独特の映像表現は見るものの心理に訴える。
三國連太郎、伴淳三郎、左幸子の味わい深い演技は、重厚なストーリーと共に印象に残る。人間の業を描いた名作。
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