ドクトル・ジバゴ
革命前夜のロシアを背景に、男女の愛を壮大なスケールで描いたデヴィッド・リーン監督の映画「ドクトル・ジバゴ」。凍てついたロシアの大地に展開される物語だが、見事な脚本と雄大な映像によって自然とその世界に引き込まれる。バラライカで奏でられる「ララのテーマ」は、いつまでも胸に残る名曲。
ドクトル・ジバゴ
オマー・シャリフ デビッド・リーン ジュリー・クリスティ
革命前夜のロシアを背景に、男女の愛を壮大なスケールで描いたデヴィッド・リーン監督の映画「ドクトル・ジバゴ」。凍てついたロシアの大地に展開される物語だが、見事な脚本と雄大な映像によって自然とその世界に引き込まれる。バラライカで奏でられる「ララのテーマ」は、いつまでも胸に残る名曲。
ドクトル・ジバゴ
オマー・シャリフ デビッド・リーン ジュリー・クリスティ
小澤征爾指揮、ボストン交響楽団によるマーラー交響曲第1番を聴く。このマーラー28歳の時に作曲された作品は、青春の調べであるが、諦観や混沌の要素も多く、溌剌と対極にある混在感が魅力のひとつである。幼き日の兄弟との死別や人種・宗教等の被差別感情が反映され、若き日の作品であるが陰影の深さを持っている。
小澤征爾は、この曲の明確な輪郭を浮き上がらせ、躍動感のある音楽を作り上げている。
マーラー : 交響曲第1番ニ長調 「巨人」
マーラー 小沢征爾 ボストン交響楽団
オットー・クレンペラー指揮、バイエルン放送交響楽団によるベートーヴェンの交響曲第4番・第5番のCDを聴く。1965年5月に行われたライブ録音。
悠然としたテンポ、芳醇な響きにより奥深い世界が作り上げられている。
ベートーヴェン:交響曲5&4番
クレンペラー(オットー) バイエルン放送交響楽団
風林火山第8回 「奇襲!海ノ口」は、実に見応えがあった。山本勘助の軍略が具体的に展開され、武田信虎の軍を翻弄する様が、長野での大がかりなロケでダイナミックに描かれていた。また、晴信の初陣の姿も凛として、大将となる器量を示していた。
このような、知性にあふれる緊密なドラマを待ち望んでいた。
NHKのドラマ「ハゲタカ」第2話は、債務超過に陥っている玩具メーカーの買収をめぐる外資系ファンドと銀行の対立を描く。柴田恭兵演じる銀行員の苦悩が物語を深みのあるものにしていた。
タイトルの「ゴールデン・パラシュート」というネーミングも凄い。経営陣が買収に応じる代わりに、多額の退職金を受け取る意味とのことだが。外資系ファンドの主人公がジュラルミン・ケースに詰めた札束を経営者に見せるシーンで象徴的に描いていた。それが会社にとって良いことかどうかは、単なる倫理の問題だけでは片付けられない。
禁酒法時代のシカゴを舞台に、アル・カポネと、財務局捜査官エリオット・ネスを中心とした「アンタッチャブル」の対決を描いた映画。ブライアン・デ・パルマ監督作品で1987年に公開された。
ショーン・コネリー演じる警官が素晴らしい。特に、橋の上でケビン・コスナー演じるネスに職務質問するショーン・コネリーの台詞が小気味よい。
ロバート・デ・ニーロがアル・カポネを演じている。バットを持って講釈する場面では、カポネの性格を印象づけられる。
スピード感のある展開、登場人物の個性が際だつ俳優、凝ったカメラワークなど、多くの要素に恵まれた娯楽大作。
アンタッチャブル(通常版)
ケビン・コスナー ブライアン・デ・パルマ ショーン・コネリー
バーンスタイン指揮、ニューヨーク・フィルハーモニック演奏のハイドン交響曲第101番「時計」と第94番「驚愕」を聴く。推進力のある明快な演奏。
ハイドン 交響曲「時計」「驚愕」
レナード・バーンスタイン(指揮) ニューヨークpo.
「愛を止めないで」「サボテンの花」「君たちキウイ・パパイヤ・マンゴーだね」など、テレビのドラマやCMで用いられてヒットした曲を集めたCD。オリジナル・ラヴ、オフコース、チューリップ、尾崎亜美など、1970年代から1990年代のヒッツで、優しさと繊細さのある曲が多い。
HOT HITS from TV
オリジナル・ラヴ オフコース チューリップ
大江健三郎原作、伊丹十三監督の「静かな生活」。大江健三郎氏の息子さんをモデルにした障害を持った作曲家「イ-ヨ-」とその家族をめぐるエピソ-ドをコラ-ジュにした作品。
伊丹監督ならではの手法で、重いテ-マを軽妙に描いている。
レスピーギの交響詩「ローマの松」「ローマの噴水」「ローマの祭」を聴く。アシュケナージ指揮、オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団の演奏。多彩な曲想をもったこの三部作を、生き生きと情感豊に歌い上げている。
レスピーギ:ローマの松/ローマの噴水/ローマの祭
アシュケナージ(ヴラディーミル) オランダ放送フィルハーモニー管弦楽団
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