サイボーグ技術が人類を変える
電気工事の事故で両腕を失った男性が、脳から腕に伝わる神経を胸に埋め込み、その胸の電気信号を利用して、機械の腕を自在に操る。
2005年11月3日に放映されたNHKスペシャル「立花隆 最前線報告 サイボーグ技術が人類を変える」では、ここ数年急速に発達した神経工学が応用される様を衝撃の映像を交えてレポートしていた。2006年11月3日の再放送を録画し、半年間部屋の隅に寝かせてあったビデオを見て、その内容の凄さに慄然とした。
片手を失った女性が、5本の指を動かす人工義手を取り付ける。脳は徐々にその操作に慣れ、自然な感覚で義手が操作できるようになっていく。脳そのものが機械に適合していく事例には、深い興味を覚えた。
生きているマウスに電極を取り付け、指令したとおりに動かす場面などから、その応用には空恐ろしいものを感じた。アメリカ国防総省も巨額の費用をつぎこみ、研究を進めているという。
物理学と生物学が融合した技術が、21世紀に大きな影響を与えることは間違いないだろう。番組では、この技術の有用性と共に、利用についてじっくり議論する必要性も投げかけていた。
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