氷川清話
勝海舟晩年の語録「氷川清話」では、歴史観、人物評、人生訓が江戸っ子気質のキレの良さで語られる。
江戸城無血開城など、幕末の難局を乗り切る様々なエピソードは、鍛えた心胆と豊富な経験があって初めて成し得たことが分かる。その人物のスケールの大きさには圧倒される。
現代においても示唆に富む内容が多く、折りにふれて読み返す一冊。
氷川清話 (角川文庫ソフィア)
勝 海舟
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勝海舟晩年の語録「氷川清話」では、歴史観、人物評、人生訓が江戸っ子気質のキレの良さで語られる。
江戸城無血開城など、幕末の難局を乗り切る様々なエピソードは、鍛えた心胆と豊富な経験があって初めて成し得たことが分かる。その人物のスケールの大きさには圧倒される。
現代においても示唆に富む内容が多く、折りにふれて読み返す一冊。
氷川清話 (角川文庫ソフィア)
勝 海舟
歴史的な名演は数あるが、「この1枚」として、まず掲げたいのが、フルトヴェングラーの「第9」。1951年7月29日、第二次大戦後、初めてバイロイト音楽祭が再開された日の演奏のライヴ・レコーディング。
第1楽章の緊迫感と神秘、第2楽章と熱情と優美さの対比、第4楽章の壮大さ、気迫、魂をうつソロと合唱、どれも素晴しい。しかし、他の演奏と一線を画するのは第3楽章だ。なんという美しさ、深み。この第3楽章は何物にも代え難い。
人類の遺産とも言える、不朽の名演。
ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱つき》[バイロイトの第9/第2世代復刻]
フルトヴェングラー(ウィルヘルム)|ベートーヴェン|バイロイト祝祭管弦楽団 シュヴァルツコップ ヘンゲン
小澤征爾指揮、サイトウ・キネン・オーケストラによるマーラーの交響曲第9番。そのアンサンブルの見事さにより、情熱と緊迫感のある演奏になっている。特に第4楽章の美しさは格別。
マーラー:交響曲第9番
小澤征爾 サイトウ・キネン・オーケストラ
「富士山頂レーダー」「VHSビデオ」「青函トンネル」「胃カメラ開発」「シビック CVCCエンジン」「ダイニングキッチン」
開発スタッフの情熱と葛藤が映像化されたNHKの「プロジェクトX」。それを文章にとどめた本の一巻目だが、たいへんに密度が濃い。映像を見たときの高揚感とはまた違った、静かな感動がある。
プロジェクトX 挑戦者たち〈1〉執念の逆転劇
NHK「プロジェクトX」制作班
松本大洋の漫画を原作とするアニメーション「鉄コン筋クリート」。とにかく、背景の絵がすごい。舞台となる「宝町」の精緻な描写には圧倒される。懐かしいような、お伽の世界のような、鮮やかさと猥雑さを持った架空の町だが、その存在感とリアリティに、スタッフの執念すら感じる。主人公たちは、軽快にその世界を飛び回り、その浮遊感は独特。
子どもたちが主人公とはいえ、ヤクザや謎の組織がからむ、やや重いストーリー。二宮和也、蒼井優が声をあて、熱演をしている。
第80回アカデミー賞長編アニメーション映画賞部門エントリー作品。
鉄コン筋クリート
二宮和也 蒼井優 マイケル・アリアス
学校・教師への保護者からのクレームについて、いくつかの事例に法的な観点で考察を加えた書。教育裁判についての歴史的な記述も多く、ハウツーではなく、学術的な視座に立っている。
本書では、第三者機関による教育トラブル調停の必要性を掲げている。また、教育的な観点で、毅然とトラブルに対応することの必要性を訴えている。
教育トラブルの解決と処理
森部 英生
ヴェデルニコフの、奇をてらわず真摯に弾くバッハは、しみじみと良い。
「イギリス組曲第6番」に現れる、瞑想的な美しさと可憐な響きにはどちらにも惹かれる。
ヴェデルニコフ自身が編曲した「7つのコラール前奏曲」は、慈しみをもって弾いていることが伝わってくる名演。
「イタリア協奏曲」では、一転、明るく快活なピアノに魅了される。これほどバッハを聴く喜びを味わったのは、パブロ・カザルス指揮、マールボロ音楽祭管弦楽団によるブランデンブルグ協奏曲以来だ。
磨きぬかれた技と、確固とした精神により表現された、比類無きバッハ。
佐久スキーガーデン「パラダ」に家族で行く。上信越自動車道の佐久平PAに直結しているので、たいへん手軽に行ける。北パラダ・南パラダの2箇所があるが、南パラダは雪はほとんどなく、まだオープンしていなかった。無料のシャトルバスで北パラダに向かう。こちらも、あまり雪がなく、スキーができるゲレンデが1コースしかない状態。
子どもたちは、キッズランドでソリすべりをする。2年前には、ソリを怖がって乗れなかった次男も、今回は滑ることができ楽しめた。
いつもは動いているベルトコンベアーが、上の方まで雪がないために止まっていた。それでも、子どもたちはソリを持って何度も登り、茶色が混じる斜面の滑りに興じる。でっぷりとお腹が出てきた長男にとっては、運動になってかえって良かった。
ムラヴィンスキー指揮、レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団によるショスタコーヴィチの交響曲第12番のCDを聴く。1984年のライヴで、ムラヴィンスキー最後の録音。
1917年のレーニンによるロシア革命を描いた作品。各パートが見事なまとまりをもっており、オーケストラが一体となって聴き手を圧する。峻厳さと緊迫感を持った演奏。
ショスタコーヴィチ:交響曲第12番 ほか
レニングラード・フィルハーモニー管弦楽団 ムラビンスキー(エフゲニ) ショスタコーヴィチ
ヴォーン・ウィリアムズの「南極交響曲」のCDに併録されている交響曲第8番は、様々な楽器に彩られた、変化に富んだ曲。アンドレ・プレヴィンの絶妙なリズム感と、ロンドン交響楽団の格調あるオーケストレーションがこの曲の軽妙な魅力を引き出す。
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