007 カジノ・ロワイヤル
007シリーズ第21作目の映画「カジノ・ロワイヤル」。ダニエル・クレイグが演じるジェームズ・ボンドは、「殺しの番号」にふさわしい冷徹な007像。荒唐無稽なアクション中心の路線に走ってしまった従来のシリーズとは一線を画そうとするスタッフの意欲は感じる。しかし、今作はどうも話が暗くなりすぎている感じを受けた。スパイものなのだから、明るくないのは当然としても、敵のスケールの小ささや、クライマックスの高揚感のなさには違和感を覚えた。
品性、スマートさ、そして心地よいアクションのバランスがとれたシリーズになってほしいと思う。
007 カジノ・ロワイヤル
ダニエル・クレイグ マーティン・キャンベル エヴァ・グリーン
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