« 2008年10月 | メイン | 2008年12月 »

2次関数の授業 射影幾何学入門

 高校生に、5年ぶりに授業をする。関数描画ソフトGRAPESを生徒が実際に操作しながら、2次関数と2次方程式の関係を学ぶ内容。
 2次関数とx軸との交点に2次方程式の解が現れることを復習した後、2次関数y=x^2-4x+kがx軸と「2点で交わる」「接する」「共有点を持たない」の各条件を求めさせる。続いて、2次関数y=x^2と直線y=2x+kと同様の条件を求めさせる。瀬戸大橋の写真を示し、一様の重さを支える吊橋の形状は理論的には放物線になり、構造計算には、ケーブルの接線方向にかかる力を考えることが必要であることを伝え、接線の重要性を示す。
 次に、2次関数y=x^2の(t,t^2)における接線の方程式y=2tx-t^2を求めさせ、それをもとにGRAPESの残像機能を用いて包絡線を描かせる。y=2tx-t^2 をtの2次方程式として捉えさせ、t^2-2tx+y=0 から接する条件D=0を用い、包絡線y=x^2 を求めさせる。「接線の直線群」と、「包絡線」が、2次方程式の判別式を軸として、「双対性」をなすことを伝える。演習として、t^2-xt+y=0 , yt^2-2t+x=0 の包絡線を求めさせる。
 最後に、真っ直ぐな道が地平線に向かって伸び、地平線で交わる情景から、平行線が無限の彼方で交わる「無限遠点」と、地平線上に示される「無限遠直線」を考えることで、新たな数学「射影幾何学」が生まれることを示す。3D-GRAPESで放物線が無限遠直線に接することを示し、2次曲線「双曲線」「放物線」「円・楕円」が無限遠直線と「2点で交わる」「接する」「共有点をもたない」の関係で分類できることを伝え、「判別」の役割の重要性を伝える。
 この内容を扱うのに、45分という時間はあまりに短かったが、生徒たちに数学の広がりの一端が伝われば、本時の役割は果たせたと考える。 

射影幾何学入門―生物の形態と数学
丹羽 敏雄
4407028181

うみのいえ

「たくさんのゴミをありがとう!」

 空き缶、タイヤ、長靴、石灯籠など、海に棄てられたゴミをマイホームや遊び場とする魚たちの姿をとらえた写真集。美しくもたくましく生きる海の生物たち。とりわけ、ゴミの中から顔をのぞかせるウツボがいい味を出している。

うみのいえ
大塚 幸彦
4000050834

劇場版ワンピース エピソード オブ チョッパー

 ワンピースの名エピソード、チョッパーとの出会いを新たに構成した映画。原作者尾田栄一郎が泣きながら書いたシーンを始め、心に迫る数々の場面が展開される。静かな感動を呼ぶ名編。

ワンピース THE MOVIE エピソード オブ チョッパー+(プラス) 冬に咲く、奇跡の桜
尾田栄一郎 上坂浩彦
B0019BI768

寺山修司 山姥

 寺山修司作のラジオ・ドラマ「山姥」のCDを聴く。1964年、28歳の作品だが、姥捨て伝説をモチーフに、狂言の形式を取り入れたドラマは、鮮烈な印象を残す。イタリア賞国際コンクール・グランプリ受賞作品。

寺山修司ラジオ・ドラマCD「山姥」

篤姫 46

 NHK大河ドラマ「篤姫」は、鳥羽・伏見の戦いが勃発し、錦の御旗が掲げられたことで、徳川慶喜が江戸に逃げ帰る話。低予算のためか、戦闘シーンはほとんどない。慶喜と天璋院との対面シーンは、よく描けていた。

圓生 一人酒盛 佐々木政談

 圓生の名人芸が堪能できるCD。「佐々木政談」は格調の高い名演。

六代目 三遊亭圓生 落語名演集(八)一人酒盛/佐々木政談
三遊亭圓生(六代目)
B00185JOH6

松本清張 家紋

 松本清張の短編小説「家紋」を、市原悦子が朗読したCDを聴く。北陸の信心深い土地で起った殺人をめぐる掌編。悲劇ではあるが、日本昔話を聴くような安堵感のある語りに自然と引き込まれる。

家紋 (新潮CD)
松本 清張

LOVE JAZZ TV

「ウォーターメロン・マン」「マイ・フェイヴァリット・シングズ」「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」など、ジャズの名曲を集めたCD。往年の名演は、今聴いても新鮮。

LOVE JAZZ TV
ハワード・マギー スタンリー・タレンタイン 日野皓正
B000066ACD

ショルティ ワーグナー管弦楽集

 ゲオルグ・ショルティ指揮、シカゴ交響楽団によるワーグナー管弦楽集のCDを久しぶりに聴く。明快な演奏で、ワーグナーのスケールの大きさが引き立つ。
 このCDの楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲は、結婚式の入場行進に選んだ曲。

タンホイザー~ワーグナー管弦楽曲集
ショルティ(サー・ゲオルグ) ワーグナー シカゴ交響楽団
B000091LAW

寺山修司ラジオ・ドラマCD「犬神歩き」「箱」

 寺山修司が手がけたNHKのラジオ・ドラマのCDを聴く。1963年の「犬神歩き」1964年の「箱」が収録されている。「犬神歩き」は、犬神に憑かれた母親の姿を通して、因習と孤独を描く凄惨な話。「箱」は、一転、軽やかに飛び交う言葉と湯浅穣二作曲の児童合唱が彩る大人の寓話。

寺山修司ラジオ・ドラマCD「犬神歩き」「箱」

アクセスランキング

Ajax Amazon

  • Amazon.co.jpアソシエイト
  • UserLocal
  • Ajax Amazon
    with Ajax Amazon