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『学び合い』を共に学び合うセミナー

 「『学び合い』を共に学び合うセミナー」に参加する。初めに、西川純先生による情熱的な基調講演。「学び合い」における教師の役割など、保護者にも伝わりやすい話しをなされていた。「学び合い」で培った子どもたちの姿勢が、その子たちの将来につながることを力説されていた。余分なことをそぎ落とした、それゆえに力強い講演であった。
 その後、保護者による発表があった。4組の発表があったが、子どもと親とのやりとりで語られる方もいらした。子どもがどのように変わっていったのか、親御さんの目からみた様子が語られ、説得力があった。特に、クラスの中にかけ算九九ができない子がいて、その子のことが親子の話題になる話が印象に残った。その子にクラスの皆が教え、それでもなかなか8の段ができないので、テストに8の段がでなければいいと思っていたが、出題されてしまった。そのことで、自分の子どもが泣いていたという話がなされた。でも、結果としてその子は、テストで無事に答えることができたので、親子で喜び合ったという話であった。親子で他の子の学習に誠実な関心を寄せ、成長を共に喜ぶことができるという姿に感動した。「学び合い」は、学ぶことそのものの意味を実感できるということを象徴する話であった。
 その後、先生方の実践発表がなされたが、保護者の方々の話のほうが印象に残った。伝えるという点では、今回は教師より保護者の方が上ではないかと感じた。
 教師・子ども・保護者の三位一体で構成されたことに、このセミナーの大きな意義があると感じた。

 上越教育大学 西川純教授のサイト
 

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