パストラーレのひととき

　ディズニーランドの「カリブの海賊」をモチーフにした、ジョニー・デップ主演の映画。１７世紀の雰囲気を感じさせる凝ったセットや、伝奇的な要素を含み、古風な趣がある。伝統的な作りを感じさせるアクション映画。

パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち [DVD]
ジェリー・ブラッカイマー テッド・エリオット テリー・ロッシオ

　ミケランジェリのピアノによる、ベートーヴェン：ピアノ協奏曲第１番のCD。ミケランジェリの明快なタッチと推進力のある精緻な表現が、ジュリーニ指揮、ウィーン・フィルの演奏と融和し、実にみずみずしい音楽を創りあげている。

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲1
ミケランジェリ(アルトゥーロ・ベネデッティ) ベートーヴェン ジュリーニ(カルロ・マリア)

　茨城県北部の、高萩海水浴場に家族で行く。白い砂浜が美く、海の水もたいへんきれいだ。
　常磐自動車道の高萩インターチェンジから１０分とアクセスが良く、駐車場も海のすぐ近くにあり便利だ。

　あいにくの曇り空で、気温も２０℃と低かった。水温も１７℃で、足を海水につけると冷たい。とても大人は入れなかったが、子どもたちは浮き輪を使って波遊びを楽しんでいた。

　人出もあまりなく、ゆったりとした気分が味わえる海水浴場であった。快晴のときに来て、白い砂浜が青い海に映える姿を見てみたい。

高萩海水浴場

　「すてきな三人ぐみ」をはじめ、トミー・アンゲラー原作の絵本４話をアニメ化したDVD。他に「月おとこ」「ぼうし」「ラシーヌおじさんとふしぎな動物」を収める。原作の雰囲気を大事にし、ユーモラスで不思議な世界が展開される。「すてきな三人ぐみ」では、声のみですべての音や音楽を表現しており、演出も素晴しい。味わいのある１枚。

世界絵本箱DVDセレクション(2) すてきな三にんぐみ[全4話]
三谷昇 穂積隆信 高木均

　小学６年生の男の子たちが、親友との約束を果たす旅をするひと夏の経験。さらりと読めるが、余韻が残る。同年代の子どもに感想を聞いたら、ノブの最後のせりふが良かったとのこと。成長に共感できるようになったことが嬉しい。

永遠の夏休み (ポプラの森)
折原 みと

　桂文珍の落語「悋気の独楽」は、丁稚の表現が特に楽しい。「七度狐」は、小佐田定雄の創作が生き、進むにつれて密度が濃くなる様はすごい。最後の畳みかける噺は圧巻で、文珍もすこぶる興がのっている。元祖「ジェットコースター落語」。

桂文珍17「悋気の独楽」「七度狐」-「朝日名人会」ライヴシリーズ32
桂文珍

　保護者との対応に苦慮する学校の実状と、対応の提言を記した本。前半の事例が激しい内容だが、それに比して後半はトーンがやわらかくなる。学校を何とかしたいという真摯な思いは伝わってくる。
　教職員が保護者役・観察役等に分かれ、クレームを体験するロール・プレイングにより相手の気持ちを理解する研修は実際的。

悲鳴をあげる学校―親の“イチャモン”から“結びあい”へ
小野田 正利

　MOTHER１と２の音楽をアレンジしたCD。軽快な気分になれ、子どもとおでかけのBGMとしてもよい。

MOTHER 1+2 オリジナル サウンドトラック
ゲーム・ミュージック

　「MOTHER」は、現代を舞台にした初めてのRPG。糸井重里が開発に関わり、1989年にファミリーコンピュータ用に発売された。暖かみのある、ユーモアに溢れた世界観で、プレイをして幸せな気分になれる作品だった。平凡な町に忍び寄る影、アメリカ映画を思わせる街並、軽快で印象に残る音楽、それらの要素が見事に絡み合い、何十年たっても思い起こすことのできる雰囲気を持っていた。
　PRG史に残る名作。

バリューセレクション MOTHER 1+2

　NHK大河ドラマ「天地人」第28回は、「北の独眼竜」。伊達政宗を松田龍平が演じる。孤独感を全面に出し、義を唱える直江兼続との対立関係を際だたせている分かりやすい演出。脚本も演出も、あまりに類型的な人物造形に徹しているため、ドラマ全体がやや平板に感じてしまう。