高校生のための現代数学講座
東京大学大学院数理科学研究科が主催する「高校生のための現代数学講座」が7月25日より開かれた。群馬県沼田市の玉原国際セミナーハウスで、群馬県内の高校生60名が参加した。
今年で5年目になる。今年のテーマは「素数」。素数そのものの定義は単純だが、現代数学に繋がる深い内容を持っている。東京大学の先生方が、高校生に分かりやすく説明する。
今日は三つの講義が1時間ずつ行われる。1時間目の講義は、素数の定義から始まり、メルセンヌ数、現在知られている一番大きな素数までと、一気に駆け上がる密度の濃い内容。高校生は実に熱心に聞きノートをとっていた。
2時間目は、数学史もからめた最大公約数を中心とした講義で、含蓄があった。
3時間目は、コンピュータを使った体験的・探求的な実習も行われた。
東京大学の教授の話から直接現代数学の一端に触れ、高校生も刺激を受けたであろう。
「理数教育の充実」では、本物の学問に触れる場面も大いに必要と実感した。
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