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胡蝶の夢 第2巻

 「医師にとって、病人という対象のみがあるのだ。階級や貧富の差別は、医師の関知するところではない。」

 1857年、長崎海軍伝習所で、医学の開講をしたポンペ。松本良順と共に医学伝習所で多くの医学者を育てていく。ここで、西洋医学の種がまかれると同時に、身分制度が固められている江戸幕府に、自由・平等の西洋思想を錐でもみ込むように穿つことになる。
 幕末の長崎を舞台に、日本における近代医学の黎明を描く、感動の巻。

胡蝶の夢 (第2巻) (新潮文庫)
4101152284

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