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授業におけるICT活用基礎研修

 「授業におけるICT活用基礎研修」が、群馬県総合教育センターで6月16日に行われた。250名を越す受講者が参加した。
 最初に、実物投影機や電子黒板を使った6つの模擬授業が示された。最初に、家庭科での包丁の切り方を教える演示。手元が大きく写され、たいへん分りやすい。どのような手の置き方が危険なのか、子ども役とのやりとりをしながら進められた。
 小学校社会科の授業では、チラシを拡大しながら、食品の産地がどこであるかが示された。これも、実物を大きく写すことで初めて、産地が書かれた細かい文字を教室の生徒全員に示すことができる例だ。
 小学校英語活動では、フラッシュ型教材を用いて、ネイティブの発音を示しながら練習をした後、言われた単語をとるゲームがなされた。優秀な指導者によって的確な指示と展開がなされ、アクティブな授業が体現されていた。
 中学校数学では、座標の概念を道案内から捉えさせる事例が示された。これも、座標を大きく写し、双方向で行うことにより分りやすくなっていた。
 中学校の道徳では、クラス目標を決めるために班ごとにKJ法を行った話し合い結果を実物投影機で示し、全体で考える使い方が示された。
 中学校特別活動では、モザイク壁画を作る活動に学級全体で取り組ませるため、共通理解を図る場面での使い方が発表された。
 休憩の後、玉川大学教職大学院教授である堀田龍也先生の講義が行われた。それぞれの事例についてコメントをされた後、ICT活用の在り方が示された。豊富な事例と明確な説明により、極めて分りやすく意義深い講義であった。受講者からも堀田先生の講義はたいへん好評であった。説明の中には小学校の事例が多かったのだが、それでも高等学校から先生方からも絶大な支持を集めたことが、いかに堀田先生の講義が優れたものであったかを示している。
 「授業技術が生きるICT活用」に沿った講義は、多くの先生方のやる気を喚起し、活用への意欲を高めた。

群馬県総合教育センター 授業におけるICT活用基礎研修 
 

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