すべての子どもがわかる授業づくり
「ICT活用授業の正否は、ICTの技術レベルではなく、教員の授業技術によって左右されるのです。」
実物投影機で、教科書をスクリーンに大きく映すだけでも、生徒たちの様子は変わってくる。高橋純、堀田龍也両氏の編著による「すべての子どもがわかる授業づくり」では、普段の授業におけるICT活用の方法と実践事例が豊富に示されている。
教育でICT機器を使うと言うと、従来、コンピュータ室で生徒に操作させたり、膨大な時間をかけて準備したプレゼン資料や、ソフトウェアを用いた提示というイメージが強かった。しかし、それでは、パソコンが苦手という先生方には活用されないし、また、本来使うべき教材研究の時間もそがれることになる。
普段の授業の中で、子どもたちに分かったと実感させられる使い方が正しいICT機器の使い方である。難しい操作を必要とせず、従来の授業の流れを生かす機器の活用を考えるべきである。そのことを、本書は多くの写真を用いて様々な事例でビジュアルに示している。
ICT機器の利用方法を示すと同時に、授業技術の大切さを改めて実感させてくれる書。
すべての子どもがわかる授業づくり―教室でICTを使おう
高橋 純 堀田 龍也
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