娘心にブルースを
サザンオールスターズのピアニスト、ヴォーカルの原由子が綴ったエッセイ。
少女時代から書き起こしており、ちびまる子ちゃんのように自然に笑みがこぼれる。音楽に救われた子ども時代、自主グループの結成、桑田佳祐の出会いがさりげなく書かれているが、ユーモアに溢れほほえましく楽しい。
「鎌倉物語」を録音した裏話では、あの限りなく優しい歌声の根源を知り静かに涙が溢れた。
サザンの歌が時を越えて魅力的なのは、どんな逆境があってもラブソングを歌う幸せを桑田佳祐も原由子もスタッフ全員が噛みしめているからではないか、と感じさせてくれた一冊。
娘心にブルースを
原 由子
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