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国家の命運

 2010年に外務事務次官を退任するまで40年近く国際舞台で交渉にあたってきた藪中三十二氏の著作「国家の命運」。
 日米構造協議、六ヶ国協議などの生々しいやりとりは興味深い。しかし、内容は極めて理知的であり、暴露本などとは違い品性を感じさせられる。
 また、国際社会で難航する交渉にあたってきた経験を踏まえ、衰退する日本が転回する方策をロジカルに示している。
 交渉のあり方と日本のとるべき道を明瞭に示した書。

国家の命運 (新潮新書)
薮中 三十二
4106103907

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