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草津白根 芳ヶ平

Sirane_01  秋も深まりを見せる頃、草津白根に出かける。まず、温泉街の東にある品木ダムに行く。草津白根山から流れ出る強い酸を中和するために、石灰が投入され、淡いグリーンの色合いをたたえている。湖面に紅葉が映り、独特の情景が見られる。

Sirane_02  志賀高原ルートを上り、白根レストハウスに車を停める。芳ヶ平を目指して歩く。
 清澄な空気の高地で見る空の青さは実に鮮やかだ。

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 ガスが吹き出るため、動植物にとっては過酷な環境であり、木が立ち枯れている。

Sirane_04  荒涼とした地に、枯れた木々が獣のような造形を見せている。

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 1時間ほど歩くと、突然一面緑の情景が広がる。中程には、赤い屋根の建物が見える。芳ヶ平ヒュッテである。道は笹原の中をゆっくりとヒュッテに向かって降りてゆく。

Sirane_07 木の橋を渡り、ヒュッテの脇を通ると、芳ヶ平湿原である。
 木道が整備されており、小さい尾瀬のようである。

Sirane_08  池が散在し、木々の緑を映して美しい。10月の終わりとあって人もほとんどみかけず、静かな情緒を味わえる。
 芳ヶ平湿原の情景を見ながら昼食をとる。

Sirane_09  木道に沿って一週し、湿原を後にする。道の脇になっているナナカマドの赤が心を和ませる。10月も上旬であれば、赤い葉が鮮やかに景色を彩っていたであろう。

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 山肌から硫化水素が吹き出ている。荒涼とした厳しい自然も、豊かな温泉も、このガスが創り上げている。

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 晴天の中、遠望される山並みを背に荒野を進む。

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 白根山の山肌が青い空をバックに一層白く浮き上がる。

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 駐車場に戻ると、いままで歩んできた寂寥とした地が嘘であるかのように大勢の人が見られる。定番の観光コースである、湯釜への道に行く。

Sirane_14  10数分登ると、湯釜を観望する場所にたどり着く。午後3時頃に着いたので、湯釜は山肌を反映して乳白色に近い色に見えた。

Sirane_15  帰りは草津温泉に寄り、湯につかって疲れを癒す。夕暮れの空を見ながら入る露天風呂には格別の趣がある。

湯Love草津(草津温泉観光協会)

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