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続・青春歌年鑑 1979

 関白宣言」(さだまさし)、「オリビアを聴きながら」(杏里)、 「夢去りし街角」(アリス) など、詩情のある歌がまだ満ちていた1979年。
 「ビューティフル・ネーム」(ゴダイゴ)、「ハピネス」(タケカワユキヒデ)のように明るい世相も併せ持っていた。「カメレオン・アーミー」とピンクレディーも余熱を残している。演歌では「与作」(北島三郎)が収録されている。
 次の時代への過渡期とも感じられる、やや落ち着いた雰囲気の曲が多い。

続・青春歌年鑑 1979
オムニバス ツイスト 柳ジョージ&レイニーウッド ピンク・レディー 岩崎宏美 西城秀樹 中村維俊 布施明 北島三郎 タケカワユキヒデ さだまさし
B00006RTNY

ウルトラマンジャズ

 「ウルトラマン」「ウルトラセブン」など、ウルトラシリーズをジャズ・アレンジしたアルバム。最初の「ウルトラマンの歌」が、明るくノリのいい演奏で印象に残る。

ウルトラマンジャズ
布川俊樹プロジェクト
B000059WSR

養老猛司「話が通じない人の思考」

 養老孟司が2003年12月16日に慶應丸の内シティキャンパス定例講演会で行った講演のCDを聴く。終戦の体験から、確実なものは目の前の事実であることを思い知らされ、解剖学の道に進んだことなどが語られる。ざっくばらんな口調ながら、時代に左右されない確固としたものを求める姿勢を感じさせられる。
 「教養とは人の心がわかること」という教育への提言には考えさせられる。

養老猛司「話が通じない人の思考」[CD]
4903478637

まんが攻略BON!中学地理

 中学地理のポイントを、漫画で示した「まんが攻略BON!中学地理」。さらりと読めるが、中身は悪くない。勉強というより、試験や受験準備の息抜きに見るのくらいでの感覚で。

まんが攻略BON!中学地理―定期テスト・入試対策 (まんが攻略BON! 5)
学習研究社
4053016495

冨田勲の音楽

 「新日本紀行」「勝海舟」「花の生涯」「徳川家康」など、NHKの番組を彩った冨田勲の曲。「リボンの騎士」「ジャングル大帝」と、手塚治虫の信任も厚く、アニメ化にあたっては、そのテーマ曲を多く手がけた。
 シンセサイザーによる音楽世界を広げた冨田勲の功績は大きい。彼が作曲したテーマ曲からは、その基盤となる音楽センスの卓抜さを実感させられる。

新日本紀行/冨田勲の音楽
東京交響楽団 東京混声合唱団 ひばり児童合唱団 大浦みずき
B00005671E

ぐんま教育フェスタ

Festa23_01  平成24年2月4日、群馬県総合教育センターで、教育研修員の研究発表を中心としたイベント「ぐんま教育フェスタ」が開催された。長期研修員は、1年間センターで取り組んだ研究の成果をパネル等を使って発表した。長期社会体験研修員は、企業で1年間研修した内容と、そこから得たものについて発表を行った。

Festa23_02  多くの来場者に発表することで、研修員は研究の精度を高め、表現のスキルを学んでいった。そのことは、研修員が学校に戻って子どもたちに教える中で、思考力・判断力・表現力を培う教育にも生きてくるであろう。

 午後には、東京理科大学学長 藤嶋昭氏を講師に招き、「これからの理数科教育に求められる学校教育」という題で講演が行われた。光触媒効果の発見者でもある藤嶋氏の話は、豊富な事例が次々と語られ、学問と教育への情熱に満ちあふれたものであった。
 最後に質問の時間をとり、質問者には、サイン入りの自著が手渡された。密度が濃く、充実感のある講演であった。

ぐんま教育フェスタ

絵でみる 光触媒ビジネスのしくみ

 光をあてるだけでキレイな状態が保たれるテントや壁など、多くの製品に応用されている「光触媒」。その仕組みとビジネスへの展開を、豊富な事例で解説した書。
 光触媒は、酸化チタンが光を吸収するときの反応により、有機物を強力に分解する「酸化分解力」と、水になじみやすい「超親水性」を有している。この性質により、塗るだけで表面をキレイにする、セルフクリーニング機能を発揮する。塗料、抗菌タイル、空気洗浄器など、幅広い応用がなされている。
 安定性、無毒などの性質から、建築素材はもとより、家電製品、医療など、今後も様々な分野への拡大が期待される性質である。踏み込んだ記述もあるが、分かりやすい図が理解を助けてくれる。
 日本発の「光触媒」が、多くの技術に影響を及ぼし、「環境にやさしい」メリットを生かして様々な産業へ広がっていくことを展望できる良書。

絵でみる 光触媒ビジネスのしくみ (絵でみるシリーズ)
藤嶋 昭 村上 武利 西本 俊介 中田 一弥 野村 知生
4820745204

夏草の賦 下

 司馬遼太郎の「夏草の賦」下巻では、織田信長、豊臣秀吉と、権力者と対峙する長曾我部元親の姿を描く。
 土佐から四国全土、天下を伺った男の生涯を通し、人の情熱と進退の妙を、清爽とした筆運びで綴った歴史小説。

夏草の賦 [新装版] 下 (文春文庫)
司馬 遼太郎

夏草の賦 上

 司馬遼太郎の「夏草の賦」は、四国の長曾我部元親を描いた小説。
 斉藤利光の娘、奈々が嫁ぐいきさつから語り初め、ユーモラスな雰囲気を漂わせながら知謀の将、元親の実像に迫る。
 四国を席巻した風雲児の活躍を小気味よく描く歴史ロマン。

夏草の賦 [新装版] 上 (文春文庫)
司馬 遼太郎

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