バルビローリ シベリウス交響曲第2番
バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団によるシベリウス交響曲第2番のCDを聴く。フィンランドの清澄な自然を思わせる曲を、バルビローリが真摯に表現する。暖かみのある演奏であり、終楽章の自然な高揚が素晴らしい。
シベリウス:交響曲第2番、第7番
バルビローリ(ジョン)
バルビローリ指揮、ハレ管弦楽団によるシベリウス交響曲第2番のCDを聴く。フィンランドの清澄な自然を思わせる曲を、バルビローリが真摯に表現する。暖かみのある演奏であり、終楽章の自然な高揚が素晴らしい。
シベリウス:交響曲第2番、第7番
バルビローリ(ジョン)
ハリー・アレンによるジャズ・アルバム。スタンダード曲により、サックスの魅力を存分に伝える。
Tenors Anyone?
Harry Allen
TBS「運命の人」最終回では、主人公が沖縄の人々と向き合う姿を通し、沖縄の過去や現実がじっくりと描かれる。TBSが覚悟をもって制作した重みを感じさせられた。どの俳優の演技も良く、久々に見応えのあるドラマであった。
運命の人(四) (文春文庫)
山崎 豊子
NHK大河ドラマ「平清盛」第11回は、「もののけの涙」。朝廷のどろどろの陰謀、源義朝が東国で勢力を高めるワイルドな様子、清盛の妻明子の最期などが描かれる。
どのシーンも展開が早く、いまひとつ状況が飲み込めないまま進んでしまった感がある。呪詛の人形など鮮烈な映像で印象づけているが、いかんせん説明不足は否めない。微細な部分まで考証された映像であろうことは伝わるのだが、やや突き放された印象は残る。
他のキャラクターがどんどん濃くなっているのに、肝心の主人公がいま一つ成長していないのでは。もののけだから良いというのだろうか。
ビートルズのレノン=マッカートニーによるオリジナル曲のみで構成されたアルバム”A Hard Day's Night”。ビートルズ初期の勢いと曲作りへのこだわりが感じられる。今なお輝きを放つ名盤。
「竜の卵」は、上質のSF小説。中性子星の生物と人類の邂逅という、とてつもないスケールの話を、淡々とした筆致で描く。SFの価値をイマジネーションの豊かさに求めるのであれば、これは紛れもない傑作である。
竜の卵 (ハヤカワ文庫 SF 468)
ロバート L.フォワード 山高 昭
萩尾望都の「ポーの一族」は、永遠の生を受けた人々の哀切な物語。連作短編の形で、散文詩のように語られる。深遠なテーマが華やかな絵によって織りなされる、少女漫画史に残る名作。
ポーの一族 (1) (小学館文庫)
萩尾 望都
人工知能をテーマにしたジェイムズ・P・ホーガンのSF。前半は、研究をめぐる話であり、緻密な科学的叙述が秀逸。後半は、実際に宇宙で実験を行うダイナミックな展開。読後にはカタルシスを感じた。ハードSFの良作。
未来の二つの顔 (創元SF文庫)
ジェイムズ・P・ホーガン 山高 昭
ドラマ「運命の人」第9回は、控訴審判決を受けて転変する新聞記者の境遇を軸に、その家族、新聞社、弁護士、政治家など多くの群像が描かれるたいへん密度の濃い回であった。
松たか子と真木よう子の対峙は、二人の抱えているものの相違からくる心理が、絶妙の機微で表現され見応えがあった。
次回はいよいよ最終回。本来のテーマが前面に出てくることが沖縄の鮮やかな空で暗示されており、期待がふくらむ。
運命の人〈3〉 (文春文庫)
山崎 豊子
NHK大河ドラマ「平清盛」第10回は、「義清散る」。清盛の友人であった北面武士義清が、待賢門院璋子と関わったことをきっかけに、出家を決心する回。陰影のある映像で、後の西行が誕生するシーンを印象的に描いていた。
しかし、源義朝の活躍にしても、佐藤義清の転身にしても、やや説明不足の感は否めない。人物の造形がしっかりしているだけに、脚本が俳優と演出、映像表現に寄りかかっており、筋運びが荒くなってはいないかと気になった。
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