親鸞(下)
五木寛之の小説「親鸞」下巻では、仏教のあり方を求める親鸞の姿と、身辺の転変を描く。物語の巧みな展開で飽きさせることがなく、最期まで一気に読ませる力を持っている。
世俗を超えて仏教信仰の光を与えた親鸞を活写した円熟の小説。
親鸞(下) (講談社文庫)
五木 寛之
五木寛之の小説「親鸞」下巻では、仏教のあり方を求める親鸞の姿と、身辺の転変を描く。物語の巧みな展開で飽きさせることがなく、最期まで一気に読ませる力を持っている。
世俗を超えて仏教信仰の光を与えた親鸞を活写した円熟の小説。
親鸞(下) (講談社文庫)
五木 寛之
浄土真宗の開祖とされる親鸞の半生を描く五木寛之の小説。
宗教をめぐる話ではあるが、五木氏の軽やかな文体とストーリー・テリングですらすら読める。仏教説話というより、平安末期から鎌倉初期を舞台にした活劇という雰囲気がある。
親鸞(上) (講談社文庫)
五木 寛之
「問題外科」は、筒井康隆の短編小説。ことのは出版で朗読のCDが出ているが、あまりに過激な内容で唖然とする。毒のように体の奥に沈殿する恐ろしいCD。
唐澤まゆこが歌う日本の叙情曲集。曲ごとに発声や声の音色を変え、歌を引き立たせる表現を試みている。
みずみずしい声で丁寧に歌われる曲からは、豊かな詩情が感じられる。
なつかしい未来 ~日本のうた
江間章子 唐澤まゆこ フレーベル少年合唱団
NHK大河ドラマ「平清盛」第21回は「保元の乱」。
前半のクライマックスとなる回であり、後白河天皇側の西信と、崇徳上皇側の藤原頼長との孫子の言葉をめぐる解釈など、興味深い対比がなされていた。
幾多の人物の関係がここで収斂され、次の物語へのエネルギーへと繋がる回であり、脚本の手際の良さを感じさせられた。欲を言えば、もう少し合戦からカタルシスがほしかったように思う。
ヒトラーが追い詰められたベルリンで、第三帝国崩壊の様を描く映画「ヒトラー~最期の12日間~」。ドイツで作られた映画であり、末期を迎える市街での戦争の惨禍が容赦なく描写され、そのリアリティには圧倒される。
ヒトラーを演じたブルーノ・ガンツの狂気と諦観を帯びた演技が圧巻。
ヒトラー~最期の12日間~スタンダード・エディション [DVD]
ベルント・アイヒンガー
昭和を代表する喜劇人、古川ロッパの代表作を集めた貴重な音源。戦前・戦中に人気を博したロッパの陽気な歌声は、良質なモダニズムに溢れている。
「ロッパの防護団長」「ロッパ南へ行く」など、戦時色の濃い作品もある。「歌へば天国」など、戦時下の制約の多い中で作られた曲には反骨が感じられる。
古川ロッパの生涯と収録作品が丁寧に記された解説書は、資料的な価値がある。
傑作集
古川ロッパ 渡辺はま子 若原春江 藤山一郎 榎本健一 徳山■ 土屋忠一 三益愛子 能勢妙子 高橋祐子 二葉あき子
岸田今日子が自作した小説を、自ら朗読したCD。ちょっぴりこわく、大人の味わいがある作品集。
不思議な空気がある話で、最後の「おにいちゃん」は、朗読の凄みすら感じられる。
「火宅の人」などで知られる檀一雄のエッセイを、娘の檀ふみが朗読したCDを聴く。
家族を描いたエッセイを、檀ふみが抑制の効いた声で読む。自らと父に関わる部分も多く、思うところは様々あろうが、それでも感情のふれを表さずに語る様からは、プロ意識と同時に父親に対する誇らしさも感じられる。
「北ウイング」(中森明菜)、「悲しみがとまらない」(杏里)、「渚のはいから人魚」(小泉今日子)、「一番野郎」(近藤真彦)、「つぐない」(テレサ・テン)など、アイドルの時代も落ち着いた感がある1984年。 「浪花節だよ人生は」(木村友衛)が意外に新鮮。
続・青春歌年鑑 1984
オムニバス テレサ・テン シブがき隊 吉川晃司 THE ALFEE 柏原芳恵 松本伊代 岡田有希子 芦屋雁之助 木村友衛 中森明菜
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