スティーブ・ジョブズ Ⅰ
「洗練を突きつめると簡潔になる」
カラフルなリンゴの模様をつけたコンピュータ”Apple II”、その丸みを帯びたデザインを眼にしたときには、コンピュータの世界に新しい風が吹いてくるような爽やかな感じがしたことを思い出す。1970年代後半から1980年代は、パーソナル・コンピュータの世界に次々と新しいものが生まれ、ぞくぞくするような楽しさを感じさせてくれる時代だった。
アップル、マッキントッシュ、リサ、Nextといったコンピュータを次々とプロデュースしたスティーブ・ジョブズ。徹底してデザインにこだわり、シリコン・バレーの風雲児として周囲に良くも悪くも多大な影響を与えた人物。
その生い立ちから、時代を駆け抜けた生涯を、膨大なインタビューを元に描き出す評伝「スティーブ・ジョブズ」。
ヴィヴィッドなパーソナル・コンピュータの黎明・勃興期とも重なる前半生は、鮮烈な面白さに満ちている。
スティーブ・ジョブズ I
ウォルター・アイザックソン 井口 耕二
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