スティーブ・ジョブズ II
「人類に新たな力を与える、人類を前に進める、人類に適切なツールを提供するということを、あの人は心の底から大事にしています」
「スティーブ・ジョブズ II」で描かれるのは、一旦はアップル社から追放されたものの、請われて復帰し、アップルを世界有数の企業に成長させる後半生。ジョブズは、iPhone、iPadと言った革新的な製品を生み出し、デジタル業界に世界的な波を作り出す。
マイクロソフト社のビル・ゲイツとの確執、音楽ビジネスの新たな展開、癌との闘い。多くの障害を乗り越え、人類規模の画期的な製品を生み出すエネルギーには圧倒される。
人文科学と技術の交差点を常に見据え、禅の思想に傾倒し製品のシンプルさに反映させる。全精力を製品とシステムに傾ける姿勢が、その製品とシステムのデザインで他社を大きくリードする会社に育て上げた。
ジョブズを支え続けた妻ローリーンが語る冒頭の言葉は、ジョブズの生涯を端的に言い表している。
最後まで時代を切り開き続けたスティーブ・ジョブズを、多くの人々へのインタビューから鮮やかに浮き上がらせる感動の伝記。
スティーブ・ジョブズ II
ウォルター・アイザックソン 井口 耕二
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