オレたちバブル入行組
バブル期に銀行に就職し、大手銀行融資課長である主人公が、危機を乗り越える奮闘を描く企業小説。
巧みなストーリーと心理描写で、一気呵成に読める痛快な作品。
オレたちバブル入行組 (文春文庫)
池井戸 潤
バブル期に銀行に就職し、大手銀行融資課長である主人公が、危機を乗り越える奮闘を描く企業小説。
巧みなストーリーと心理描写で、一気呵成に読める痛快な作品。
オレたちバブル入行組 (文春文庫)
池井戸 潤
「宇」は広大な空間を表し、「宙」は悠久の時を表す。Newton別冊「大宇宙」は、「宇の章」と「宙の章」からなり、オールカラーのイラストで、宇宙の広がりと歴史を俯瞰する。
ハッブル宇宙望遠鏡などの美しい写真と、億、兆単位のスケールが表現される美麗なイラストには、心が躍らされる。
横山光輝の「三国志」を読み返し、凄い漫画家だと感銘を新たにする。シンプルな線で読みやすいが、そこで表現されている世界は躍動感に満ちた人々の営みであり、胸躍らせる三国志の世界が見事に絵になっている。
吉川英治の文章を絵として再現することは、膨大な資料収集と考証があってはじめて成し遂げられることであり、その偉業に感服する。
三国志 (1)
横山 光輝
橋爪功が朗読する三国志第6巻には、「秋風陣」「十常侍」が収められている。
武功を挙げながら、私兵であるゆえに恩賞もろくになく、腐敗した政の前にむなしく時を過ごす劉備一行の姿が、哀切を伴った声で表現される。中原の大地に佇むがごとき臨場感に、朗読の芸の凄さにただただ感服する。
曹操、孫権といった後にライバルとなる英傑との出会いも盛り込まれ、深みのある巻。
橋爪功が朗読する三国志第5巻には、「転戦」「檻車」が収められている。桃園の誓いにより義盟を結んだ劉備、関羽、張飛が、官軍と共に黄巾族と闘う。
緒戦の躍動感溢れる活躍ぶりが、橋爪功の緩急自在な声で活写される。
また聴いてしまった。何度聞いても、その勢いと会場の熱気に飲み込まれる。
綾小路きみまろ 爆笑スーパーライブ第3集
綾小路きみまろ
NHK大河ドラマ「平清盛」第28回は、「友の子、友の妻」。源義朝の最期、源頼朝の処分、常磐御前との関係と、多くのエピソードがまとめて描かれた。玉木宏、中川大志、武井咲など若き俳優たちの演技が良く、引きこまれた。
平清盛が権勢を握り、世の頂点に立っていく転換点を示す回として、興味深かった。
平賀マリカがカーペンターズの曲をカヴァーしたアルバム。メロディーラインの美しい名曲を、変化に富んだアレンジと抜群の歌唱力でよみがえらせる。
多くの人が慣れ親しんでいる曲だけに、アレンジすることはチャレンジングであったろう。それでも敢えて挑んだ歌からは、曲への愛着が感じられ、どれも心地よく聴くことができた。
ジャズ・ベースの名手、鈴木良雄が、小曽根真、野力奏一、山本剛、秋吉敏子、ケイ赤城、イサオ ササキの6人のピアニストと自作を含む12曲を奏でるアルバム。
世界で活躍するベーシストと、個性的なピアニストがお互いの信頼関係で慈しむように音楽を紡いでいく。安らぎを感じる、ベースとピアノが綾なすピュアな世界。
マイ・ディア・ピアニスト
鈴木良雄
長男が細田守監督の映画「サマーウォーズ」の小説を買ってくる。一昨年、映画にたいへん感銘をうけ、図書館でノベライズされた本を借りて読んでいた。手元に置きたいということで、お小遣いで買ったようだ。
映画は仮想空間に田舎の大家族が立ち向かう話であり、現代社会と昔ながらの家族の絆の両面が描かれ、優れたアニメーションであった。ノベライズも、中学生の心を捉える高揚感があるようだ。
サマーウォーズ (角川文庫)
岩井 恭平
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