八重の桜 45
NHK大河ドラマ「八重の桜」第45回は、「不義の噂」。
幕末編とは異なり、密度の薄いホームドラマに堕してしまっている。アニメ「ワンピース」より進みがのろくなっているように感じる。前半の重厚な雰囲気は微塵もない。
歴史のうねりが最近あまり感じられないのは、描く予算が尽きてしまったためか。前半が素晴らしかったのに、終盤で質が落ちてきているのが残念でならない。
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NHK大河ドラマ「八重の桜」第45回は、「不義の噂」。
幕末編とは異なり、密度の薄いホームドラマに堕してしまっている。アニメ「ワンピース」より進みがのろくなっているように感じる。前半の重厚な雰囲気は微塵もない。
歴史のうねりが最近あまり感じられないのは、描く予算が尽きてしまったためか。前半が素晴らしかったのに、終盤で質が落ちてきているのが残念でならない。
サザエさん、一休さん、魔法使いサリーなど、どの歌も水木一郎風に歌うとマジンガーZのような昭和ロボットアニメ調になってしまう。歌は影山一郎。カラオケのネタとしては面白い。
橋爪功が朗読する三国志80巻には、「国葬」「成都鳴動」「梨の木」「曹操死す」「武祖」が収められている。
またも一大英傑の最期が描かれる。時代の転変がなされる様を、橋爪功は静かな情感のうちに語る。静かに夜のとばりが降りるかのような憂愁がただよう巻。
三国志(九) 出師の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
橋爪功が朗読する三国志79巻には、「鬢糸の雪」「月落つ麦城」「蜀山遠し」「草食わぬ馬」が収められている。
三国志一の英傑の最期が、寂寞のうちに描かれる。その一歩手前、「蜀山遠し」の章において吉川英治が俯瞰的にこのターニング・ポイントを記している。吉川英治がこれからの執筆にかける意気込みが、橋爪功の語りから、淡々としているがゆえに力強く伝わってくる。
三国志(九) 出師の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
橋爪功が朗読する三国志78巻には、「骨を削る」「建業会議」「呂蒙と陸遜」「笠」「荊州変貌」が収められている。
いよいよ「出師の巻」である。ここに巻を区切ることの意味合いは、話が進むほどに重きを増してくる。
関羽は、龐徳に受けた傷を名医華佗に治療させる。呉の呂蒙は、関羽が出陣した後の荊州を知略を巡らせて手中に収める。
蜀軍の悲運が静かに忍び寄る様を、橋爪功はやや抑制した語りのうちにじっくりと醸している。
三国志(九) 出師の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
橋爪功が朗読する三国志77巻には、「生きて出る柩」「関平」「七軍魚鼈となる」が収められている。
関羽と、曹操に身を寄せた猛将龐徳との戦が描かれる。棺とともに出陣する、まさしく必死の覚悟で臨む龐徳と、英傑関羽との死闘が、橋爪功の力のこもった語りで活写される。
三国志(八) 図南の巻 (新潮文庫)
吉川 英治
マイクロソフトが発売した、ファンタジー・ロールプレイングゲーム。
主人公は、冒険を重ねながら少年から老年まで歳をとっていく。自由度が比較的高いRPG。絵柄には独特のテイストがあり、それが好ききらいの分かれ目か。グラフィックスが美しく、時刻と共に風景の色合いが変化していく。
PCのRPGは、日本では意外と少ない。この作品は、日本語の吹き替えがあり、声優陣もなかなか良い。ネットワークRPGだけでなく、PCむけシングル・プレイRPGの優れた作品が日本でももっと生み出されることを期待しているのだが。
NHK大河ドラマ「八重の桜」第44回は、「襄の遺言」。
大学設立の資金を得るため、外国に渡る新島襄。スイスで発作に襲われ、遺言を八重に送る。 会津藩主であった松平容保が久しぶりに姿を見せる。稲森いずみ演じる松平照との対面のシーンは、幕末の凛然とした佇まいを見せ素晴らしい場面であった。いかに幕末編の映像が優れていたかを実感させられた。
医療ミステリー「チーム・バチスタの栄光」に続く映画「ジェネラル・ルージュの凱旋」。救命救急センターをめぐる収賄疑惑に関わる事件を、医療現場の多様な問題を交えて描く。
堺雅人という役者の凄みを感じる作品。
クリント・イーストウッド監督・主演の西部劇「許されざる者」。かつての殺し屋が、妻に出会い改心し、今では馬に乗るのもままならない姿になったいた。金のために、娼婦を傷つけた男を復讐する依頼を受け、再び銃を手にする。
陰影のある映像と練り上げられた脚本で、最後まで目が離せない。残忍な保安官をジーン・ハックマンが演じ、存在感を示している。
第65回アカデミー賞の作品賞、監督賞、助演男優賞、編集賞を受賞した名作。
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