刑事コロンボ「死者のメッセージ」は、女流ミステリー作家とコロンボとの心理の応酬が巧みに交わされる。コロンボのスピーチも素晴らしく、シリーズ中屈指の名作。
「美食の応酬」は、日本の描写がいかにもという感があり、珍味のある作品。
襟裳岬(森進一)、なみだの操(殿さまキングス)、グッド・バイ・マイ・ラブ(アン・ルイス)、五番街のマリーへ(ペドロ&カプリシャス)、あなた(小坂明子)、傷だらけのローラ(西城秀樹)などなど、1974年という年が、歌謡曲の黄金期であり、後に残る名曲がいかに多く生み出された年であるかわかる。
続・青春歌年鑑 1974
オムニバス ペドロ&カプリシャス 小坂明子 グレープ アグネス・チャン かぐや姫 八代亜紀 西城秀樹 中条きよし 五木ひろし 夏木マリ
スタジオ・ジブリが製作した短編アニメーションやプロモーション・ビデオ、CMアニメーションなどを収録したCD。「そらいろのたね」に始まり、多彩な作品が収録されている。
CHAGE and ASKAのプロモーション・ビデオとして作られ、「耳をすませば」と併映された"On Your Mark"は、宮崎駿の感覚が横溢した名編。
ハウス食品のCMは、やわらかい色合いで温かみがある。
「ポータブル空港」「Space station No.9」「空飛ぶ都市計画」の三部作は、百瀬義行と中田ヤスタカのコラボレーション・アニメで、未来を描いたシャープな感覚とどことなくレトロな雰囲気が融和し、独特の世界が展開される。
その世界にずっとひたっていたいと思わせる温かみがある楽しい作品集。
ジブリがいっぱいSPECIALショートショート [DVD]
宮崎駿 永田茂 澤近泰輔 中川李枝子 久石譲 capsule
「エネミー・オブ・アメリカ」は、機密を知ったウィル・スミス演じる弁護士を執拗に追う国家との対立を描いたサスペンス・アクション映画。1998年、トニー・スコット監督作品。
アメリカは、この手の「追いかけられ型」サスペンスが実にうまい。脚本もたいへん良くできている。
ウィル・スミスと、ジーン・ハックマンのかけあいがいい味を出している。オススメの一本。
NHK大河ドラマ軍師官兵衛第11回は、「命がけの宴」。秀吉が播磨に来ないため、苦悩する官兵衛。
宇喜多直家役の陣内孝則が濃い演技をみせ、高山右近を生田斗真がエキセントリックに演じる。これら個性的な俳優陣によって、あまりひねりのない脚本であるが、楽しんで見ることができた。
軍師官兵衛 前編 (NHK大河ドラマ・ストーリー)
NHK出版
ファイナルファンタジーXのオリジナルサウンドトラック。ゲーム自体もたいへん力の入った濃密な作品であったが、音楽もまた、多彩な魅力あに溢れている。
植松伸夫が作曲した印象に残るメロディと、その場その場の雰囲気をじっりと醸す曲の数々は、ゲームの感動を思い起こさせる。全体として、丁寧に作られ、しかも品格を保った音楽であり、ゲームとしての完成度の高さを支えている。
FINAL FANTASY X ORIGINAL SOUNDTRACK
仲野順也 ゲーム・ミュージック
横山光輝のコミック「三国志」潮漫画文庫第9巻には、「関羽の千里行」を中心とした物語。劉備玄徳と奥方のために、関羽はあえて曹操のもとに身を寄せる。忠義の志を貫く関羽の姿には、原作を読んだときも感銘を受けた。コミックでも、千里行の場面を丁寧に描いている。
巻末の人形美術家、川本喜八郎のエッセイも興味深い。
三国志 (9) (潮漫画文庫)
横山 光輝
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