64(ロクヨン) 下
未解決であった誘拐事件の時効に合わせ、警視庁長官がD県の視察に訪れる。その真の目的を知った広報官三上は、自己と組織との間で苦悩し、解決に向けて奔走する。視察前日、事態は急転直下新たな局面を迎える。
緊迫感をもった圧巻のストーリーテリングで、多彩の登場人物が交錯しながら、ラストに向かって怒濤の展開をみせる。その緻密な構成と手並みには心底感嘆する。
上毛新聞の記者として誘拐事件を担当した作者が、渾身の思いを込めて描く警察小説の最高峰。
64(ロクヨン) 下 (文春文庫)
横山 秀夫
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