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ドラマ 64 第1回

 横山秀夫の小説「64」がドラマ化される。それを知ったときには、胸の高鳴りすら覚えた。あの重層的な小説を、どのように映像化するのか、不安と期待が交錯する。
 NHKのホームページで、【脚本】大森寿美男を目にしたとたん、これは必見と小躍りした。NHK大河ドラマで、近年の名作といえば「風林火山」である。また、「TAROの塔」も印象に残る出来映えであった。この人なら、という思いがある。
  「クライマーズ・ハイ」のスタッフが、練りに練ってつくりあげたドラマ。それは、期待を裏切ろうはずがなかった。最後まで一時たりとも目を離せない、引き締まった映像であった。
 主人公の三上広報官を、ピエール瀧が演じる。次々と襲いかかる難題に、苦悩しつつ立ち向かう。14年前の誘拐事件の映像は、段田安則の名演技と相まってこの上ない緊迫感をもっていた。
 甘さの一切ない、キレのある映像と巧みなプロット、個性豊かな俳優の存在感により、近年まれに見る硬質なドラマが誕生した。 

NHK土曜ドラマ「64(ロクヨン)」

64 ロクヨン DVDBOX

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