硝子戸の中 新潮CD
夏目漱石晩年の随筆「硝子戸の中」を日下武史が朗読したCD。
病気のため家に引きこもりがちだった漱石が、訪れる人や回想について淡々とした筆致で述べる。その静かで深みのある言葉には、ずっと耳を傾けていたい心地よさがある。
母の思い出を語る箇所には、ことに美しい描写が光る。
円熟の文章で、自己の内外を透徹した眼で描く珠玉の小品。
硝子戸の中 新潮CD
夏目 漱石
夏目漱石晩年の随筆「硝子戸の中」を日下武史が朗読したCD。
病気のため家に引きこもりがちだった漱石が、訪れる人や回想について淡々とした筆致で述べる。その静かで深みのある言葉には、ずっと耳を傾けていたい心地よさがある。
母の思い出を語る箇所には、ことに美しい描写が光る。
円熟の文章で、自己の内外を透徹した眼で描く珠玉の小品。
硝子戸の中 新潮CD
夏目 漱石
「歎異抄」を金内吉男が朗読したCDを聴く。響きのある深い声により、リズムのある文章が心地良く伝わる。優れた音楽のようである。
名文は、音声を聴くことにより一層その魅力が現れることを如実に示すCD。
親鸞の死後に現れた異説を歎きつつ、親鸞の正意を伝えようとし、その弟子が残した「歎異抄」。
鎌倉時代に作られたこの作品は、仏教文学の名著として幾多の人に読み継がれてきた。
何度も読みつつ、理解を深めいきたいと感じさせる文章。
歎異抄 (岩波文庫)
金子 大栄
2013年4月のNHK「100分 de 名著」は、夏目漱石の『こころ』。
姜尚中が、正面からこの作品に向き合う。極めて「真面目」な解説がなされている。
1970年代のラスベガスを描いたマーティン・スコセッシ監督の映画「カジノ」。金と欲にまみれた賭博の都にうごめく人々を念入りに描く。
ラスベガス一のカジノを仕切る男エースを、ロバート・デ・ニーロが演じる。エースにまとわりつき、自分の欲望のおもむくままに行動するニッキーを演じるジョー・ベシの存在感が凄い。
豪華なカジノのセット、鮮やかな服装が画面を彩るが、そこで繰り広げられる人間ドラマは欲に支配された暗い情念の世界である。にもかかわらず、映像にそこはかとない明るさが感じられるのは、スコセッシ監督による絶妙のユーモアのさじ加減によるものであろう。
NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の第30回は、「お世継ぎ騒動!」。
椋梨藤太が改革派の粛清を行う。小田村伊之助も投獄される。こちらはなんとなく大河らしくなっているが、奥御殿の場面では、おはぎや羊羹の話になってしまう。脚本家の安易なスイーツ頼みはどうにかならないものか。
「エイリアン」のリドリー・スコット監督が、同作の前のエピソードを描いた映画。
未知の惑星で遭遇する生物、アンドロイドなど、SFの醍醐味をたっぷり詰め込んだ大作。造形へのこだわりが光る作品。
シドニー発ロサンゼルス行きの飛行機に高度2200フィートより降下すると爆弾が仕掛けられる。新幹線大爆破のような設定であるが、ストーリーはテンポよく展開し、100分足らずの中にうまく収められている。
エアポート2001 [DVD]
ジャック・ワグナー
昔昔亭桃太郎のベテランの味わいがじわっと広がる2席。「唄入りぜんざい公社」は、マクラといい、本筋のくすぐりのうまさといい、まさしく名品。最初から最後まで笑いっぱなしである。ある意味、凄い落語である。
「御見合中」は赤塚不二夫的ギャグが満載された落語。マクラの人形町末廣のエピソードが貴重な一席。
落語の存在意義を笑い飛ばしながらも、聴き手には深く印象づけるとてつもないCD。
桂枝雀が落語で演じる落語のCD。1996年6月2日、ハワイ大学ケネディ・シアター(ホノルル)にて収録。
英語で聞いても、枝雀の身振りが眼に浮かぶようで思わず笑ってしまう。観客の反応もすこぶる良く、聴いてるこちらも楽しくなる。
それにしても、意外なところで笑いがおこる。"In Tokyo,ARIGATO. In Osaka ,OKINI." で、大爆笑となるのだが、なんでやねん。あちらさんは言葉の感性が鋭いのでっしゃろか。
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