上高地
職場の旅行で上高地に行く。松本インターチェンジ付近までは雲が厚く、天候が心配されたが、現地は晴れ間が広がり別天地であった。
バスターミナルでは、穂高連峰が輝くような勇姿を見せていた。
梓川があまりに澄んでいるので驚く。川の流れが空気をより清浄にしているかのようである。
河童橋の附近では雄大な山々の美と川の清流に心洗われ、名所であるゆえんが分かる。
川岸を歩くと、白樺の木立が現れ、涼風にふかれて静かに葉を落としていた。静謐な時が流れる。
ウェストン碑は水辺の壁面にレリーフが打ちつけられ、日本各地の山々を世界に伝えた功績を讃えている。
その向かい側に見える、霞沢岳や六百山の眺望が素晴しい。
散策を続けると、猿が食事する姿が見られた。観光客の目などおかまいなしに木の実をほおばっている猿が何匹も道の脇にいた。蝶も自由落下をした後ふわりと飛ぶなど、ゆとりがある。この地では、どの生き物も伸びやかに暮らしているように伺えた。
上高地帝国ホテルの建物が、ヨーロッパのような瀟洒な趣を見せる。
ロビーラウンジでは、ケーキセットなどを喫することができる。落ち着いた空間であり、静かにお茶の時間を楽しむことができた。
美しい峰々と清冽な空気、透明に澄んだ水。上高地は、再び訪れたいと思わせる尽きせぬ魅力に満ちている。
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