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立川談志 五貫裁き/二階ぞめき/権兵衛狸/らくだ

 立川談志落語のベスト版CD。
 「五貫裁き」は、マクラの名調子が素晴らしい。噺も登場人物それぞれの個性が際立つ。
 「二階ぞめき」は、吉原をひやかす明るい廓噺。吉原への道筋を描写する場面は、小気味よい言い立てで聴き手も気分が浮き立つ。
 1975年12月26日に沖縄開発庁政務次官に就任した談志は、36日目の1月30日に辞任し、自民党を離党する。その日に演じたのが、この「権兵衛狸」。まくらではずばり辞任の顛末が語られる。そして、すっと狸が出るのどかな噺に入る見事さ。歴史的な高座。
  「らくだ」は、乱暴者が亡くなった後の兄貴分と偶然居合わせたクズ屋とのやりとり。談志は侠気のある人物を演じるのが抜群にうまい。酒が入りパワーアップするクズ屋の描写は凄まじい力演。
 談志師匠の魅力を凝縮した4席。  

落語決定盤 立川談志 ベスト
立川談志
B004X32ZPS

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