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銀嶺の果て

 1947年、戦後わずか2年の映画だが、山岳サスペンスとして日本映画史上に残る作品である。まず、「ゴジラ」映画の音楽を手がけた伊福部昭の映画第1作。その斬新な音楽の使い方は、今見ても色あせない。ああ、ここでこの曲を使うかという清冽さがあった。
 黒澤明脚本による、簡潔にして起伏のあるストーリーに魅了される。そして、三船敏郎のデビュー作であること。三船のギラギラとした存在感は、この映画でも輝いている。志村喬の自然な演技も胸を打つ。
 才能の交差が産みだした記念碑的作品。

銀嶺の果て <東宝DVD名作セレクション>

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