古今亭志ん輔 妾馬/稽古屋
古今亭志ん輔の落語「妾馬」「稽古屋」のCDを聴く。おおらかな気風を持ちながら、内に秘めたる情熱を感じさせる口演。
「妾馬」の八五郎のキャラクターを天心爛漫に演じ、説教風がなくふうわりと聴ける。「稽古屋」は三味線との相性もよく、心地良い噺に仕上げている。
古今亭志ん輔の落語「妾馬」「稽古屋」のCDを聴く。おおらかな気風を持ちながら、内に秘めたる情熱を感じさせる口演。
「妾馬」の八五郎のキャラクターを天心爛漫に演じ、説教風がなくふうわりと聴ける。「稽古屋」は三味線との相性もよく、心地良い噺に仕上げている。
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第14回は、「徳政令の行方」。
城主となった次郎法師は、百姓が今川家に徳政令を直訴したことへの対応に奔走する。
体を張って領地の揉め事を収めようとする新米城主を柴咲コウが好演。地方史をよく掘り出し、起伏あるドラマに仕上げている。
「ガタカ」は、遺伝子操作によって人々が隔てられた社会を描いたSF映画。アンドリュー・ニコル監督による1997年公開作品。
遺伝子操作によって優れた知能と体力をもった「適正者」に対し、自然妊娠で生まれた者は「不適正者」とされ、社会的にも劣る存在と見なされていた。「不適正者」である主人公が、「適正者」の仕事である宇宙飛行士を目指しあらゆる手を尽くす。
遺伝子をめぐる倫理を現実社会に反映させてリアルに表現した深みのあるSF映画。
パイロット、医師、弁護士などになりすます若き天才詐欺師と、それを追うFBI捜査官を描いた映画「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」。2002年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督作品。
レオナルド・ディカプリオが家庭内の不和から詐欺師になっていく繊細かつ大胆な主人公を演じる。追う側のトム・ハンクスは非情一徹な捜査官というより、温かみが感じられる役柄。犯罪を扱っているが人間味あふれる映画となっている。
孤児院から女の子を引き取った一家の運命を描くサスペンス「エスター」。
緊迫感に満ちた作品。イザベル・ファーマン、アリアーナ・エンジニアなど、子役の演技があまりに見事。
「パッセンジャーズ」は、アン・ハサウェイ主演のサスペンス映画。主人公は飛行機事故で生き残った5人の乗客の心の傷を癒そうとするが、現実は錯綜していく。
アン・ハサウェイの美貌が映える心理ドラマ。
「アイデンティティー」は、ジェームズ・マンゴールド監督による2003年製作のアメリカ映画。大雨で道路が寸断され、モーテルに集まった人々を襲う惨劇を描く。最初はコメディ風であるが、徐々に人々を襲う恐怖が高まっていく。ミステリー風サイコ・スリラー。
「ジュ・トゥ・ヴ」「亡き王女のためのパヴァーヌ」「ヴォカリーズ」など、フランス近代の音楽とオリジナル曲が収録された羽田健太郎のピアノ曲集。
フランスの軽やかな風を感じさせる心地良いアルバム。
想い出の夏
羽田健太郎 羽田あやこ
NHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」第13回は、「城主はつらいよ」。フーテンの寅さんみたいなタイトル。
城主になってすぐに直面する、財政事情の悪さ。借金が積み重なり、農民たちは年貢と返済で二重の苦しみを味わい、逃散するものも後を絶たない。城主直虎に、徳政令の申し出をする。
内政の難しさを前面に出し、個性的なキャラクターを生かして中身のある回となっていた。脚本と演技が冴え、派手さはないが味のある大河となってきた。
岡倉天心の名著「茶の本」を収録した3枚組のCD。朗読は、野々宮卯妙。
内容の素晴らしさは言うに及ばないが、村岡博の翻訳による風格ある日本語を朗読によって味わうことができた。
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