バットマン リターンズ
ティム・バートンがバットマンの世界を舞台にして、異形への愛を形にした映画。ゴッサム・シティの暗鬱さがさらに際立つ。
ティム・バートンがバットマンの世界を舞台にして、異形への愛を形にした映画。ゴッサム・シティの暗鬱さがさらに際立つ。
ティム・バートン監督の「バットマン」は、1989年のアメリカ映画。ゴッサム・シティの造形やジョーカーの衣装、敵味方双方のガジェットなど、美術がたいへん凝っており、終始暗い雰囲気をまとう画面に魅力を与えている。
なんといっても、ジャック・ニコルソン演じる敵役ジョーカーが鮮烈。普通の佇まいでさえ異常さがにじむジャック・ニコルソンが、バットマンへの復讐に燃えこのうえない狂気を炸裂させる。終始陰鬱なバットマンと、ジョーカーのコミカルな振る舞いが対をなし、異形が紡ぐ独自の世界を創り上げている。
金沢の中華料理店を舞台にした映画「しあわせのかおり」。年老いた中華料理の名人が病に倒れ、若い女性がその後を継ごうと弟子入りをする。
何気ないシーンの積み重ねで綴られるが、それゆえに安心して身を委ねることができる。人々の善意にあふれた、ほっこりと優しい気持ちになれる映画。
「ひぐらしのなく頃に」第22話から第26話までの罪滅し編。竜宮レナを中心としたエピソード。雛見沢村を舞台とした連続怪死事件を軸として、輪舞曲のように織りなされる物語を最後まで見ると、登場人物たちに自然と愛着がわく。
今千秋が初監督として腕を振るう、奇抜な構成のアニメーション。
「ひぐらしのなく頃に」第16話から第21話までは目明し編。全体としての中心となるエピソードで、多くの謎が解明されるが、壮絶な展開で驚愕する。園崎役の雪野五月の鬼気迫る演技が凄まじい。
「ひぐらしのなく頃に」第14話から第15話までは暇潰し編。全体の間奏曲的な回であるが、ターニングポイントとなるエピソードでもある。
「ひぐらしのなく頃に」第9話から第13話までは祟殺し編。北条沙都子を中心とした物語。前原圭一が翻弄される事件の謎は益々深まっていく。
「ひぐらしのなく頃に」第5話から第8話までは綿流し編。事件の鍵を握る園崎家の秘密が解き明かされる。物語はホラーの色合いを濃くしていく。
「ひぐらしのなく頃に」は、同人ゲーム、パソコンゲームを元にしたアニメ。最初は学園コメディの雰囲気であるが、徐々に不可解な謎が生じる。
第1話から第4話までの鬼隠し編は、全体の序章となる部分。ここまで見終わって、唖然とすること間違いなし。
川井憲次の音楽も見事で、その特異な世界に否応なく見る者を引きずり込む。
NHK大河ドラマ「西郷どん」第17回は、「西郷入水」。
橋本左内が安政の大獄で処分されたようである。が、彼の功績がほとんど描かれていなかったことに気付く。吉田松陰はまったく登場しなかった。
島津久光もどうしようもない人間に描かれていて悲しい。
難しいことは避けて、派手で表面的な演出のみに力点をおいた脚本により、歴史の重みや当時の緊迫感が削がれた不幸な大河ドラマになっている。
最近のコメント