未来少年コナン 1
NHK初のテレビアニメシリーズ「未来少年コナン」。1978年に放送され、宮崎駿が実質的な監督をつとめていた。核戦争後に多くの土地が海面下に没した世界に残された人々の物語。
第1話は「のこされ島」。おじいさんとコナンが暮らす島に、ひとりの少女が流れ着く。島の平穏な日々は、その追っ手によって破られることになる。
少年コナンは超人的に元気な活躍をするが、これを作ったスタッフも超人的な仕事であったのではないか。1話の密度からして半端ではない。コナンがサメを追う海中のシーンをとおして、海に沈んだ世界の様子が自然と描かれる、その前半から感銘を受けた。
何度か見た作品ではあったが、第1話を見るともう次回が気になりしかたがない。やわらかな絵柄であるが、演出の見事さとともにその世界に引き込まれてしまう。
宮崎駿の魂がこもった、冒険活劇アニメーションの傑作中の傑作。
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