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水滸伝 十九 旌旗の章

 北方謙三の「水滸伝」第十九巻、旌旗の章。童貫の総攻撃により、梁山泊は追い詰められていく。壮絶な闘いにより、多くの士が最期を迎える。起死回生をはかり、史進と楊令は童貫の首を狙い疾駆する。
 壮大な物語の最終巻。筆者はこれをすべて原稿用紙に万年筆で書いたという。前半は牧歌的な描写もあったが、ここに至り筆は憑かれたように突き進む。
 幾多の登場人物たちが苛烈な状況下で懸命に生きる様は、永遠に読み手を刺激する。
 人生の諸相を鮮やかに活写する、怒濤の長編小説。畢生の大傑作。

水滸伝 19 旌旗の章 (集英社文庫)

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