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戦雲渦巻く中国の春秋時代を描く「晏子」第2巻では、智将、晏弱が目の覚めるような活躍をする。特に、兵五千で、敵将王湫の束ねる一万の精兵と激突する莱での攻防戦が実におもしろい。虚々実々の駆け引き、遠大な戦略が、第2巻の半分にわたって繰り広げられる。しかし、長さは感じず、次々とページをめくらずにはいられない。 清新な文章と心地よいリズムのある展開で、爽風を受けるがごとく読む喜びを感じる。
晏子(二) (新潮文庫)
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