柳家小三治 猫の災難 粗忽の釘
柳家小三治の落語は、肩肘張らずにゆったりとした気分で聞くことができて良い。
「猫の災難」は、酔っ払いが徐々に深みにはまっていく描写が絶妙で、ほろほろと楽しませてくれる。
「粗忽の釘」は、あわて者の引っ越しにからんだドタバタものだが、小三治のおおらかな口調で心底笑わせてくれる。
柳家小三治の落語は、肩肘張らずにゆったりとした気分で聞くことができて良い。
「猫の災難」は、酔っ払いが徐々に深みにはまっていく描写が絶妙で、ほろほろと楽しませてくれる。
「粗忽の釘」は、あわて者の引っ越しにからんだドタバタものだが、小三治のおおらかな口調で心底笑わせてくれる。
柳家小三治の落語「もう半分」のCDを聴く。マクラがなんと20分を超す。師匠や酒のことを茶飲みばなしのように延々としゃべっているが、なんとも味があり飽かず耳を傾けていられる。
そして、さりげなく本編に入る。巧みな語りで登場人物にすっと感情移入してしまう。その情景描写の見事さ、惹き付ける魅力、これぞ話芸。まさしく話芸と感じ入る。
落語家、柳家小三治さんが10月7日20時、心不全のためにご逝去された。
ひょうひょうとした語り口でふうわりと噺を聴かせてくれた。軽妙さの根底には厳しいプロ意識があり、それが懐の深さと味わいを醸していた。
このブログで綴った小三治さんの記事をつらね、供養にかえたい。ご冥福をお祈り申し上げます。
柳家小三治の落語「芝浜」。大晦日の情景をじっくりと醸しながら、夫婦の間を細やかに表現している。そこで生まれる空気が、いつまでも浸っていたい情感を生む。
名人ならではの人情噺の逸品。
落語名人会(42)芝浜
柳家小三治
志の輔の落語「みどりの窓口」は、何度聴いても面白い。みどりの窓口に訪れる人々の描写が秀逸で、笑いと共にサービス業の悲哀を感じさせる。
「しじみ売り」は澄んだ冷気の中でしんみりと語られる場の雰囲気が巧みに醸され、味わいがある人情噺。
柳家小三治も敬意を表していた三遊亭圓生の落語「大名房五郎/子は鎹」のCDを聴く。悠揚とした語り口だが、巧みな人物造形と情景描写でぐいぐいと話に引き込まれる。まさに名人芸。
三遊亭白鳥の落語CD。あまり期待せずに軽い気持ちで聴いたが、いや、どうしてなかなか凄いではないか。
「千葉棒鱈」は、千葉出身女性の口げんかを描くのだが、ローカル自慢がどんどんテンションを高めていくマシンガントークの激しさに圧倒される。
「新婚妄想曲」は新潟での未婚男性たちの話であるが、間断なく笑わせながら最後は見事に伏線を回収していることに驚く。
自由奔放でありながら、構成感のある絶妙の二席。
柳家小三治の落語「芝浜」。大晦日の情景をじっくりと醸しながら、夫婦の間を細やかに表現している。そこで生まれる空気が、いつまでも浸っていたい情感を生む。
名人ならではの人情噺の逸品。
落語名人会(42)芝浜
柳家小三治
金原亭世之介の落語「芝浜」のCDを聴く。
女房の人物造形が丁寧で、じっくりときかせてくれた。
タイトルからは、受験参考書のようであるが、実はパロディ小説。
丸谷才一の文章を模した「猿蟹合戦とは何か」、不思議な食堂の出来事を綴る「時代小説の特別料理」など、8編を収めた清水義範の短編集。
なんと言っても、表題作「国語入試問題必勝法」は、国語受験の秘技をあかす抱腹絶倒の小説。あまりに面白くしかもそれらしく、真に受けてしまいそうなので受験生は読まないほうがいいかもしれない。
解説をなんと丸谷才一が書いているが、こちらの文章も率直で、楽しめる。日本語の愉悦がつまった小説集。
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