運命の人 1
山崎豊子の小説「運命の人」をTBSがドラマ化。沖縄返還を巡る裏面史を、ジャーナリズムを通して描く。政治に食い込む新聞記者を、本木雅之が熱演。真木よう子など、個性溢れる俳優の演技に魅入り、骨太な内容ながらあっという間にエンディングになっていた90分であった。
原作や史実の重みをスタッフ、出演者が受け止めて創り上げていることが感じられる。今後の俳優陣の競演に期待したい。
運命の人(一) (文春文庫)
山崎 豊子 
山崎豊子の小説「運命の人」をTBSがドラマ化。沖縄返還を巡る裏面史を、ジャーナリズムを通して描く。政治に食い込む新聞記者を、本木雅之が熱演。真木よう子など、個性溢れる俳優の演技に魅入り、骨太な内容ながらあっという間にエンディングになっていた90分であった。
原作や史実の重みをスタッフ、出演者が受け止めて創り上げていることが感じられる。今後の俳優陣の競演に期待したい。
運命の人(一) (文春文庫)
山崎 豊子 
NHK大河ドラマ「平清盛」第2回は、「無頼の高平太」。出自に悩む主人公を松山ケンイチが青春の悩みを叫びながら疾駆する回。伊東四朗、中井貴一が主人公の若さを威圧する存在感で、その対比が興味深かった。
平安の世を活気ある映像できれい事でなく表現する様に、作り手の意志を感じて好感がもてる。どこぞの知事の戯れ言などどうでもいいから、確固たる信念をもってドラマを創り続けて欲しい。
渡辺俊幸の音楽生活35周年を記念したコンサート。
「利家とまつ」「毛利元就」「どんど晴れ」「海峡」など、渡辺俊幸作曲の音楽や、渡辺が影響を受けた「サウンド・オブ・ミュージック」「スターウォーズ」のメドレー、プロデュースを手がけた、さだまさしの曲などが演奏される。多彩なメロディーで新日本フィルによる華麗なポップ・サウンドが楽しめる。
渡辺自身の語りや、さだまさしとのトークも入り、アットホームな雰囲気のコンサート。明るいポップ・サウンドの魅力を堪能できるCD。
渡辺俊幸35周年記念コンサート
渡辺俊幸 
NHK大河ドラマ「平清盛」第1回は「ふたりの父」。中井貴一はじめ、役者がそれぞれ持ち味を発揮している。特に、伊東四朗演じる白河法皇の存在感がすごい。
人物造形をくっきりとし、またきれい事でない残酷なシーンもあり、制作する側が作りたいものを明確に持っているように感じる。視聴者にいたずらに媚びず、骨太なドラマにしようという姿勢は、昨年の大河があまりにひどかっただけに好感できる。
今後の勢いと、重厚な展開に期待したい。
星新一のショート・ショート10編を映像化したDVD。新進気鋭のクリエイターが、多彩な演出で映像化し、それぞれの表現技法がたいへん興味深い。
第5編は「シュール・エディション」となっているが、「はじまり」「ずれ」「地球から来た男」など、独特の味わいがある作品が多い。
星新一の発想の豊かさや時代の先見性に改めて感嘆させられる作品群。
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」の最終回が放送される。冒頭20分の海戦シーンは、緊迫感に溢れ、圧巻。陸軍の奮戦ぶりを3回に渡って描いたにしては、比較的あっさりとした印象。もっと描きたいことはあったのだろうが、時間的に厳しかったのであろう。
海戦後のシーンは、各人のその後を風呂敷をたたむように丁寧に描かれ、心にしみいる静けさがあった。好古の晩年のメークは、あまりに力が入っていて恐れ入った。さらりと終わりを迎えたが、視るものに余韻を残す、作り手のゆるぎない自信を感じさせるラストであった。
原作をよくここまで映像にしたと、あらためて感じる。役者の入魂の演技や、ディテールにまでこだわった作り込み、圧倒される戦闘シーン、各人の存在感や苦悩を浮き彫りにしつつ、多くの立場に配慮した台詞の練り込みよう。それら全てに、このドラマにかけるスタッフの気概と意気込みを感じさせられた。
忘れ得ないのは第6話、正岡子規晩年のシーンである。子規庵の場面は何度みても自然に涙が出てしまう。子規のドラマがあったからこそ、戦闘の覚悟や苦悩がより浮き上がってくる。この深みは、他の戦争映画では表出しえないであろう。
まさに、「日本映像界の悲願」が成し遂げられた。この壮大な物語は、日本のドラマの記念碑として残り続けるだろう。
Peeping Lifeは、森りょういちによる脱力系CGアニメーション。2人の会話や、1人の独白で綴られる5~7分の短編。アドリブで醸される二人だけの切迫感や、微妙にずれる会話、独特の間などが笑いを誘う。
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第12回「敵艦見ゆ」。日本海海戦の端緒を描いていたが、それ以上に奉天会戦の密度の濃い描写に圧倒された回であった。
厳冬下でロシアの大地に繰り広げられるスケールの大きな戦闘シーンに、スタッフの並々ならぬ意気込みを感じた。戦闘であるが、暗然とした中に映像美が各シーンに貫かれ、食い入るように見入ってしまう力があった。
坂の上の雲 第3部 DVD-BOX
司馬遼太郎 
NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第11回は「二〇三高地」。乃木希典の悲壮感を奥に秘めた演技と、児玉源太郎の明晰な判断が対比をなし、友情以上の感情で指揮を交代する様が胸に迫る。
覚悟をもった映像表現に圧倒された90分であった。

いよいよ、1年間待ちに待った「坂の上の雲」第3部が放送された。明治という時代の特質を語るオープニングのナレーションを聴いただけで、胸に熱いものがこみ上げてきた。
旅順攻略では、日本とロシアとの圧倒的な兵力差を見事に描いていた。そのリアリティには息をのむほどの力があった。
どの俳優も気迫のこもった熱演であったが、特に児玉源太郎を演じる高橋英樹の入魂の演技が素晴らしい。乃木希典の悲壮感を柄本明がにじみ出るように演じ、合理主義を貫く児玉源太郎との対照により、古からの日本と近代化とのせめぎ合いを悠然としたスケールでじっくりと表出していた。
最近のコメント