麒麟がくる 16

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十六回は、「大きな国」。斎藤道三と長男高政との対立は深まり、美濃の国を二分する戦になろうとしていた。明智光秀は美濃より織田信長に嫁いだ帰蝶のもとを訪れ、戦の回避を探るが、すげなく追い返される。一方、高政は光秀に国替えをほのめかす。
 本能寺の変においても、光秀の国替えが遠因のひとつとなっていた。信長・秀吉・家康の三傑の若き姿を見せつつ、光秀の苦悩多き立場をじわじわと描く。麒麟はどうくるのか。
 多くの伏線がからみあったこの大河を、ぜひきっちりと最後まで作り上げてほしいと切に願う。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 15

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十五回は、「道三、わが父に非ず」。斎藤道三は仏門に入り、家督を高政に譲る。しかし、高政は道三の他の子や、道三と織田信長との関係に疑念を抱く。一方、信長の側は守護代の暗殺を成功させ、清洲を手中に収める。
 美濃・尾張・今川のせめぎ合いを、登場人物どおしの関わりを通して描いた濃密な45分。熟達した脚本と高いレベルの演出で見る者を虜にする。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 14

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十四回は、「聖徳寺の会見」。
 本木雅弘演じる斎藤道三と、染谷将太演じる織田信長が対面する。司馬遼太郎の「国盗り物語」では、互いに黙っている描写であったが、ここでは二人がよく言葉を交わし、みごとな会話劇となっていた。緊迫感と諧謔がないまぜになった、名場面であった。
 その後、織田家の内紛、斎藤家の凶事が描かれ、双方複雑な局面を迎える。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

麒麟がくる 13

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十三回は、「帰蝶のはかりごと」。
 我が子斎藤義龍と道三との確執に心をいためる深芳野と、道三と織田信長の対面の準備を楽しむ帰蝶、2人の女性の対比が興味深い。そして、藤吉郎の登場。個性が描き分けられた英傑がそろい、今後の展開が楽しみ。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

泣いてたまるか ビフテキ子守唄

 黒柳徹子と渥美清は、「泣いてたまるか」第3話「ビフテキ子守唄」で共演している。
 「泣いてたまるか」は、渥美清が様々なシチュエーションを演じる人情劇。毎回脚本家や監督が異なり、バラエティに富んだシリーズであった。山田洋次が脚本を担当した回もあり、後の「フーテンの寅さん」につながってゆく。
 「ビフテキ子守唄」では、渥美清がタクシーの運転手を演じる。1960年代当時の日本の様子が伝わり興味深い。

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トットてれび 7

 トットてれび最終回は、黒柳徹子と森繁久彌との交流を軸に描かれる。最後は、黒柳徹子本人も出演して「ザ・ベストテン」が再現され、祝祭的な終わり方。
 満島ひかりの演技が素晴らしく、キュートなファッションと共に楽しませていただいた。テレビを手がける人々の苦労が表現された作品ということもあり、制作スタッフの意気軒昂さが伝わってきた。
 良質のドラマは、幸せな時を与えてくれる。

トットてれび DVD-BOX

トットてれび 6

 トットてれび第6話は、黒柳徹子と渥美清との出会いと別れが描かれる。
 中村獅童が、ドラマが進むにつれて渥美清に似てくる。この回では、渥美がのりうつったのではないかと思われるほどの雰囲気をまとっていた。役者のすごさを感じさせてくれた。

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トットてれび 5

 トットてれび第5話は、黒柳徹子が向田邦子と過ごした日々を描く。さりげない会話の中で紡がれる幸せなひととき。しかし、友は飛行機事故で世を去り、徹子は喪失感におそわれる。
 後半は、前半の天真爛漫な世界とはうってかわり、陰影のあるドラマになっていく。

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トットてれび 4

 フリーになった黒柳徹子は、ニューヨークに旅立つ。
 青森から上京するおばさん、田口ケイの役が素晴らしい。短い時間であるが、心をゆさぶるシーンであった。篠山紀信の激写、「たまねぎ頭」誕生の経緯など、楽しめるエピソードが満載。
 見ている間、温かく幸せになれるドラマ。

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麒麟がくる 12

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」第十二回は、「十兵衛の嫁」。織田信秀は、居城である末盛城を信長の弟である信勝に譲ると伝える。信長は怒り、帰蝶は真意を訪ねるため病床の信秀の元を訪れる。一方、光秀は嫁を迎え入れる決心をする。
 今回は、前回のように光秀が難題をおしつけられることもなく、幼なじみを嫁にして気持ちも落ち着くことになる。と、思いきや、美濃は一気に不穏な雰囲気になり、やはり苦渋の選択を迫られる。信長の眼力、道三の気迫、光秀の表情に引き込まれていたら、今回もいつの間にか終わっていた。密度濃く組み上げられた脚本はますます冴えている。

麒麟がくる 前編 (NHK大河ドラマ・ガイド)

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