黒革の手帖 6
松本清張原作のドラマ「黒革の手帖」第6話では、徐々に追い詰められる主人公を描く。原作のメイントリックが扱われるが、登場人物どうしの数々のバトルが行われてきたため、たいへん地味に感じる。しかし、それは着実に人ひとりを転落させる効果があった。
京都の情緒など原作にない要素を盛り込み、最終回へ誘う。
松本清張原作のドラマ「黒革の手帖」第6話では、徐々に追い詰められる主人公を描く。原作のメイントリックが扱われるが、登場人物どうしの数々のバトルが行われてきたため、たいへん地味に感じる。しかし、それは着実に人ひとりを転落させる効果があった。
京都の情緒など原作にない要素を盛り込み、最終回へ誘う。
松本清張原作のドラマ「黒革の手帖」第5話では、さらなる高みに登る原口元子の姿が描かれる。大物フィクサーを津川雅彦が楽しんで怪演している。
絶頂としのびよる影を色彩感覚豊かに表現し、終盤になだれこむ。
NHK大河ドラマ「いだてん」第4話は「小便小僧」。高等師範学校のマラソン大会で3位となった金栗四三であったが、家族からは勉学に専念せよと咎められる。一方、嘉納治五郎は日本初のオリンピック予選開催にむけて苦労をするが、準備は進められていく。
当時の情景など、丁寧な考証を重ねていることがひしひしと伝わる。このまま快走してほしい。
松本清張原作のドラマ「黒革の手帖」第4話では、医大進学予備校の理事長に狙いを定める原口元子の姿を描く。
柳葉敏郎が飄々とした雰囲気をもちながら、その実抜け目ない経営者を好演。
老舗クラブ「燭台」のママを演じる山本陽子の貫禄が際立つ。山本陽子は1982年のドラマ「黒革の手帖」では主人公原口元子を演じており、米倉涼子は先輩との競演により良い意味の緊張感をもって役に望めたのではないか。二人が語るシーンにはたおやかな会話ながら独特の緊迫した雰囲気があった。
松本清張原作のドラマ「黒革の手帖」第3話は、クラブのママ米倉涼子と、代議士を目指す仲村トオルとのロマンスをからめて描く。
原作ではリアルな情景の中でかっちりと描写され硬質な雰囲気があるが、ドラマで銀座のきらびやかなシーンや、ユーモラスなシーンがあるため社会の闇といったおどろおどろしい雰囲気は緩和されている。個性のぶつかり合いが強調され、終始楽しめる回になっていた。
松本清張原作のドラマ「黒革の手帖」第2話は、クラブの客に狙いを定め、ゆすりを行う原口元子を描く。
原作で最も傑出した場面を、小林稔侍が実にうまく演じていた。間にはいる室井滋の演技もよい。芸達者な俳優が競演して惹き付けられた45分であった。
松本清張の小説を原作とする2004年のドラマ「黒革の手帖」。銀行の架空口座からの横領で1億2千万円を手に入れた銀行員原口元子は、銀座にクラブを開店する。
米倉涼子が銀行員からクラブのママになるしたたかな女性を演じる。ライバル釈由美子、クラブの客として小林稔侍、柳葉敏郎など個性的な面々が次々登場し、片時も目が離せない展開となっていた。
NHK大河ドラマ「いだてん」第3話は「冒険世界」。上京した金栗四三を描く。金栗は東京高等師範学校で三島弥彦ら天狗倶楽部による奇妙な運動会を目にし、マラソンと出会う。
人々の息吹が感じられる東京の状況が素晴らしい。上京する金栗を支える家族の姿も良い。徳冨蘆花の「不如帰」の流行なども描かれ、様々な文化をからめておりたいへん興味深い。
時代の雰囲気を群像劇で熱く伝える好感がもてる大河。
NHKで放送されたアニメ「雪の女王」のオリジナルサウンドトラック。オープニング「スノーダイヤモンド」があまりに素晴らしい。千住明の名曲中の名曲。
美しく清澄なアニメに寄り添う透明感のあるアルバム。
NHK大河ドラマ「いだてん」第2話は「坊ちゃん」。金栗四三の少年時代を描く。
素朴な子役がいい。あまり喋らず、不安げな雰囲気がその後の愚直な四三によく繋がっている。中村獅童演じる兄に勉強部屋でしかられたときの涙顔は、本当にこわかったんだろうと感じさせる。
NHKの番組「100分de名著」で夏目漱石の「坊ちゃん」を解説した姜尚中が、四三の通う玉名中学校の教諭を演じている。
にくい演出を積み重ね、ワンシーン・ワンシーンを楽しませてくれた。
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