若山弦蔵のバックグラウンド・ミュージック
TBSラジオで用いられたイージーリスニングの2枚組CD。どの曲も優しい雰囲気でもたれない。
美しい旋律と優美な演奏が心地良いアルバム。
TBSラジオで用いられたイージーリスニングの2枚組CD。どの曲も優しい雰囲気でもたれない。
美しい旋律と優美な演奏が心地良いアルバム。
マリンバ奏者、名倉誠人のCD「涙と祈り」。「グリーン・スリーヴス」「アヴェ・マリア」「アメイジング・グレイス」「ロンドンデリーの歌」など、おごそかな楽曲がマリンバやヴァイブラフォーンで奏でられる。
深い抒情をたたえた幻想的な響きが場を満たすアルバム。
「KANSHAして (wah wah version)」「Alone in the Rain」など12曲を収録したスマップのアルバム。CDには若き日のメンバーの写真があり、その後の成長を感じさせてくれる。
最後にジェームズ・ボンド、007のテーマが収録されている。アルバムのサブタイトルは、「ゴールド・シンガー」。
富田勲のシンセサイザー曲集「オホーツク幻想」。宮沢賢治への思いを感じさせる表題曲から始まり、ラヴェルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」「マ・メール・ロワ」が奏され、こどものための交響詩「銀河鉄道の夜」に至る。
賢治の世界とフランス近代の音楽が融和した、幻想的なトミタ・サウンドに彩られたアルバム。
2019年のロサンゼルスを舞台にした映画「ブレードランナー」。
人と見分けがつかないロボット、レプリカントが労働に従事していたが、感情を持ち始め地球に脱走する。特任警察官「ブレードランナー」は、レプリカントを見つけ排除するため、捜査を開始する。
1982年公開の映画である。実際に2019年になったが、空飛ぶ車が行き交ったり、ロボットが人と見分けがつかないという状況にはなっていない。映画では通信手段が公衆電話が主であったりと必ずしも現在を予見しているものではないが、SF映画としての価値をいささかも損ねることはない。それは、構築された世界観に今見ても圧倒されるからである。
VHSビデオで最初に見た時は、細部がぼやけ、ひたすら暗い映画という印象があった。だが、2019年の元旦に高精細の映像で見て、美術の素晴らしさに感動した。タイレル社の高層ビルの緻密さがすごい。対照的な酸性雨が降りしきる都市の雑踏も独自の雰囲気を醸している。
反逆したレプリカント役のルトガー・ハウアーの冷酷さと哀愁がないまぜになった演技が見事。ヴァンゲリスの音楽も潜在下に迫る。飛行する車や嘘発見器など、シド・ミードのデザインも印象に残る。リドリー・スコット監督の美意識がそれらを融和させ、独自の位置を占めた映画になっている。
本作の世界観はあまりに印象深く、多くのクリエーターに影響を与えた。アメリカのSF映画やRPGなどは総じて暗いが、本作が「暗いものほどクール」という傾向に加担しているとは言い過ぎであろうか。
2019年、人とロボットや人工知能との関係が実際に問われる年になるであろう。
米倉涼子が一匹狼の天才外科医を演じる「ドクターX」。そのテーマ音楽が素晴らしい。上柴はじめの主人公の寂寥感を表すかのような口笛に始まり、ストリングスが徐々に盛り上がりオーケストラが一体となってヴォルテージが絶頂を極めていく。
この高揚感溢れる音楽は、沢田完による作曲。池野成に師事し、多彩な音楽活動を展開している超ベテランである。CDの解説で作曲者が語る。
『大門未知子の魅力と女優・米倉涼子の魅力が、かけ算のように僕のイマジネーションを増幅して、ドクターXのテーマはあっという間に完成した。』
音楽が魅力に溢れるはずである。まさに、人を得たドラマであった。
「もみの木」ウィーン少年合唱団、「ホワイト・クリスマス」ブリン・ターフェル、「きよしこの夜」ドレスデン聖十字架合唱団 「オ・ホーリー・ナイト」ルチアーノ・パヴァロッティ、「くるみ割り人形」カラヤン、「アヴェ・マリア」キリ・テ・カナワなど、クリスマスにふさわしい清らかな曲を集めたCD。
一流のアーティストにより、美しい聖夜の調べが奏でられる。
伊坂幸太郎の小説を原作とする映画「アヒルと鴨のコインロッカー」。
中村義洋監督は、原作の空気感を損なわずに映像化をしている。ボブ・ディランの「風に吹かれて」がメイン・テーマとなっている。原作のトリッキーな部分を巧妙な演出でクリアした。
濱田岳、瑛太、大塚寧が独特の雰囲気を醸す。切ない余韻を残す青春映画。
一世を風靡したテレビアニメ「エヴァンゲリオン」のサウンドトラック。「残酷な天使のテーゼ」と音楽的にも対をなす「FLY ME TO THE MOON」から始まり、インパクトのある音楽が収録されている。作曲者、鷺巣詩郎のセンスに脱帽する。
アニメはぎりぎりの日程で作られていたと聴く。音楽にも焦燥感や切迫感が反映されているように感じてしまい、それが魅力を高めている。
最近のコメント