劇場版 名探偵ホームズ
コナン・ドイルのシャーロック・ホームズをモチーフにし、キャラクターを犬にして描いた宮崎駿監督のアニメ。「青い紅玉」「海底の財宝」の2作品が映画「風の谷のナウシカ」と1984年に同時上演された。
当時のロンドンの街並などの描写が素晴しい。美術監督山本二三がこだわりを見せ、煉瓦の一つひとつやホームズの部屋の内装などが丁寧に描かれている。
宮崎駿らしい密度が濃く楽しい冒険活劇。
コナン・ドイルのシャーロック・ホームズをモチーフにし、キャラクターを犬にして描いた宮崎駿監督のアニメ。「青い紅玉」「海底の財宝」の2作品が映画「風の谷のナウシカ」と1984年に同時上演された。
当時のロンドンの街並などの描写が素晴しい。美術監督山本二三がこだわりを見せ、煉瓦の一つひとつやホームズの部屋の内装などが丁寧に描かれている。
宮崎駿らしい密度が濃く楽しい冒険活劇。
宮崎駿が1982年にアニメージュ誌に連載した漫画を元に、1984年公開された映画「風の谷のナウシカ」。産業文明が崩壊した後の荒れた大地には、独特の生態系が発達していた。農耕生活を送っていたナウシカの住む風の谷に、輸送機が墜落する。それは千年前に世界を焼き尽くした兵器と関わりをもっていた。
丁寧に作り込まれた世界観を背景に、活劇が繰り広げられる。細かい蟲の表現が凄い。人と自然との関係を、変容した生態系のうちに語りかけている。
気鋭のアニメーターが結集した、宮崎アニメの記念碑的作品。
「千と千尋の神隠し」「もののけ姫」などジブリ映画、「菊次郎の夏」「HANA-BI」など北野武監督作品の映画を手がけた久石譲初のピアノ・ソロ・アルバム。
冒頭の「Summer」からその世界に引き込まれる。美しいメロディと透明感のある響きで清冽な空間が広がるアルバム。
田中芳樹の小説「銀河英雄伝説」を原作とするアニメの劇場版第一弾。皇帝と貴族が支配する銀河帝国の英雄ラインハルトと、共和主義の自由惑星同盟の才人ヤンとの緒戦を描く。 スペース・オペラであるが、歴史小説のような趣きを持つ。マーラーの交響曲など後期ロマン派のクラシックが重厚な雰囲気を醸す。
長大な物語の導入部をなす記念碑的映画。
春秋戦国時代を舞台とした原泰久の漫画を原作とする映画「キングダム」。戦災孤児である信と、弟に王宮を追われた政との出会いから始まる物語。
原作が素晴らしいだけに、これを実写化して大丈夫かと思っていた。「模倣犯」など、原作をグダグダにした映画は少なくない。
しかし、スタッフの熱意と俳優の力量で、この映画はなかなかの力作になっていた。スタッフの原作へのリスペクトが感じられ、心地良く見ることができた。カットされるのではと思っていたムタとのシーンもあり、2時間びっちり詰まった物語になっていた。
原作の魅力をきちんと伝える、スケールの大きな歴史アクション。
この映画の魅力は、二人の父親に凝縮されている。故郷の星で、亡くなってもなお子を導こうとするラッセル・クロウ演じるクリプトン星の父。地球で育ての親として関わったケビン・コスナー演じる養父。どちらも、子どもの未来を信じ精魂を傾けて養育する。
やはり、地球人として偉大な人物に育つことを信じて育てた養父に共感を覚えずにはいられない。巨額の制作費も、精緻なCGも、この両俳優演じる父親あっての映画と強く感じる。
この作品でも、映画の魅力は脚本に依ることを強く実感させてくれた。
「ゆずれない願い」「永遠の一秒」「光と影を抱きしめたまま」など、田村直美のシングル曲集。
どの曲も、聴き始めてすぐにその世界にひきこまれる。情熱的で伸びやかな歌声に魅せられるアルバム。
「スター・ウォーズ」「スーパーマン」「未知との遭遇」「ハリー・ポッター」「ジョーズ」「E.T.」…
映画音楽の名曲を生みだした、ジョン・ウィリアムズの作品集。日本フィルハーモニー交響楽団による演奏。
華やかで繊細、なおかつ品格をもつ音楽はどれも素晴らしい。冒頭の旋律だけですぐに映画を思い出させれてくれる。CDの解説書も充実している。
巨匠の多様な音楽を、クリアな音質で堪能できるアルバム。
「ようこそジャパリパークへ」「READY!!」「ウィーアー!」「Butter-Fly」「ゆずれない願い」「ムーンライト伝説」「恋しさと せつなさと 心強さと」「おジャ魔女カーニバル!!」「太陽曰く燃えよカオス」「only my railgun」「君の知らない物語」……
平成に生み出されたアニメの音楽43曲を連ねたCD。ネットの広がりやカラオケ・ブームなどから、カンブリア紀のように爆発的に広がりをみせたアニメ音楽の一端を感じることができる。
その多様さ、多彩さに圧倒されるアルバム。
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