インドへの道
「アラビアのロレンス」「ドクトル。ジバゴ」など数々の名作を世に送り出した名匠デイビッド・リーン監督の遺作。イギリス植民地時代のインドを舞台に、人種間の友愛と反目を描く大作。
ジュディ・デイヴィス、ペギー・アシュクロフトらの繊細な演技に味わいがある。インドの広大な風景が美しく、巨匠ならではのスケール感のある映画。
「アラビアのロレンス」「ドクトル。ジバゴ」など数々の名作を世に送り出した名匠デイビッド・リーン監督の遺作。イギリス植民地時代のインドを舞台に、人種間の友愛と反目を描く大作。
ジュディ・デイヴィス、ペギー・アシュクロフトらの繊細な演技に味わいがある。インドの広大な風景が美しく、巨匠ならではのスケール感のある映画。
ヨーロッパを舞台にした映画「のだめカンタービレ 最終楽章」で用いられた音楽を収めた3枚組のCD。ピアノは、中国のピアニストラン・ランが演奏している。
華麗なオーケストラと明るいピアノの響きが豊かな音楽を紡ぎ、映画の高揚感を伝えてくれる。
のだめカンタービレ 最終楽章 前編&後編
のだめカンタービレ
クリント・イーストウッド監督による映画「硫黄島からの手紙」。合理的な作戦で硫黄島に残る軍の結束を高める知将、栗林忠道陸軍中将を演じる渡辺謙が圧倒的な存在感を示している。
戦の中でも正直さを貫く二宮和也の演技も素晴らしい。
松本清張の初期の短編集「或る小倉日記伝」や「張込み」を読んでいたら、むしょうに映画「砂の器」が見たくなった。前に一度見て感激したので、またあらためて見直したくなったのだ。
オープニングの砂丘をバックにした幻想的なタイトルから、惹きつけられる。秋田県の亀田を振り出しに、日本各地を執念で捜査する刑事を、丹波哲朗。その相棒の刑事が森田健作。この捜査の地道さが、実によい。「湯けむりなんたら殺人事件」とかのように、人がばたばた死なないのもよい。一つの殺人を丹念に追っていくその地味な様が、リアルに写る。かといって、決して飽きさせず、ぐいぐいひっぱってゆく魅力を持った展開をする。
この映画では日本の美が至るところにちりばめられている。まず、自然の美。刑事が訪れる日本各地のたたずまいがいい。田舎のワン・シーンでも、わらぶき屋根の家や山を縫う田畑、濃い緑など日本の夏が広がり、その情景に素直にひたる楽しみがある。心が広がるようである。父子がめぐる日本各地の美も、この映画の魅力を支えている。
また、人間の美。笠智衆の端然とした美、緒形拳演じる警察官の情厚き精神の美、そして父子の強き絆の美。
それら日本の美を衒わず全面に出していることが、この作品のつきせぬ魅力の源泉だと思う。
松本清張原作、野村芳太郎監督の映画「砂の器」のために作曲された組曲「宿命」。映画の最後を見事に彩り、映画の魅力を決定的にした。
全曲を通して聴くと、ロマン的な色合いと前衛的な趣が混在した作品となっている。
砂の器 サウンドトラックより ピアノと管弦楽のための組曲「宿命」
熊谷弘 サントラ
NHK大河ドラマ「八重の桜」第15回は、「薩長の密約」。
及川光博演じる桂小五郎と、吉川晃司の西郷隆盛、徳重聡の大久保利通との気迫あるやりとりに見入る。
ロウソク一本で撮られた徳川慶喜(小泉孝太郎)と松平春嶽(村上弘明)との陰影深い映像も印象に残る。
「大アンケートによる映画ベスト150」シリーズのひとつ。女優さんは品のある方がたくさんいた。ちょっと懐古趣味か。
いい男優は、登場するだけでまわりの空気を変えてしまう。映画を支えた男優について語られる、密度の濃い映画ガイド。
古き良き日本映画のガイドとなる一冊。1989年発刊と昔の本ではあるが、よくこれをもとに映画のDVDなどを借りた。やはり名画は時を越えて胸に迫る。ちなみに、アンケートの1位から3位は、「七人の侍」「「東京物語」「生きる」。
やはり名画はよい。人生のガイドともなる一冊。
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