平清盛 49
NHK大河ドラマ「平清盛」第49回は、「双六が終わるとき」。
いよいよ後2回であるが、清盛は生気がなく、回想シーンばかりで盛り上がらないことこの上ない。源氏パートがもっと勢いがあればいいのだが、予算がないのか合戦シーンもなく、ひたすら緩慢な時が流れる。
NHK大河ドラマ「平清盛」第49回は、「双六が終わるとき」。
いよいよ後2回であるが、清盛は生気がなく、回想シーンばかりで盛り上がらないことこの上ない。源氏パートがもっと勢いがあればいいのだが、予算がないのか合戦シーンもなく、ひたすら緩慢な時が流れる。
橋爪功が朗読する三国志22巻には、「好敵手」「小覇王」「日時計」「名医」が収められている。
孫策の英邁さと勇猛さが人を呼び、呉の隆盛の基礎をなす活躍が、橋爪功の名調子で鮮やかに浮かび上がる。
橋爪功が朗読する三国志21巻には、「母と妻と友」「大江の魚」「神亭廟」が収められている。
劉備が遠征している間、張飛は留守をまかされるが、酒に酔った隙を突かれ呂布に城をとられてしまう。劉備の前で死してわびようとする張飛。それをなだめ諭す劉備に、張飛は涙する。その愛すべき直情と義を結んだ仲間の絆は、清涼感を与えてくれる。
江東の地に颯爽と現れる孫策の活躍も、胸がすく思いである。
黒柳徹子のエッセイ集「不思議の国のトットちゃん」を、上田早苗が朗読したCD。「利口なペンギン」「買ってやるよ」「遺言」「初笑い」「幸せの背くらべ」「私の金婚式」「二度目のアフガニスタン」「スマトラ沖地震による津波の被害報告」が収められている。
テレビ放送前にNHKに入社し、テレビ女優第一号と活躍した歴史、ユニセフ親善大使として世界中の子どもたちと出会い、戦争や津波の被害を実感した重みが伝わる。さらりとした筆運びで気楽に聞き始められるのだが、どの話も心に響く。第一線で活躍し続ける人ならではの輝きと深みをもったエッセイ集。
「私の本棚」シリーズ 不思議の国のトットちゃん
上田早苗
不思議の国のトットちゃん
黒柳 徹子
NHK大河ドラマ平清盛第48回は、「幻の都」。後残り3回であるが、主人公清盛があまりに老成してしまい、回想シーンばかりが多く、盛り上がりに欠けることこの上ない。
「龍馬伝」のように主人公が若く勢いあるうちに亡くなる場合は最後がまとまるのだが、老いた主人公の晩年を描くのは難しいものだと感じる。
NHK「100分 de 名著」の『方丈記』では、鴨長明の災害に対する透徹した記述に始まり、転落人生と達観、そして未練と、『方丈記』を立体的にひもとく番組であった。
「方丈」という必要最低限のわずかな庵で暮らす愉悦と孤独。その相克は現代にも息づく価値であり、洗練された文と共に名著である所以が伝わってくる内容であった。
NHK「100分 de 名著」のチェーホフ『かもめ』を扱った回は、いままでと趣向を変え、演劇を交えてその意図に迫る。チェーホフの短編を挿入しながら「かもめ」をひもとき、興味深かった。
「かもめ」は喜劇か悲劇か。最終回に出演したゲストの柄本明が、極めて味わいがあった。飄々としたなかに、暖かみとアイロニーを兼ね備えた独特の空気をまとい、チェーホフ劇の真髄を自然な形で伝えてくれた。
橋爪功が朗読する三国志20巻には、「火星と金星」「両虎競食の計」「禁酒砕杯の約」が収められている。劉備と呂布を戦わせようと、曹操側は策謀を巡らす。 この巻は、とにかく張飛が面白い。橋爪功が実に活き活きと張飛を演じており、呂布や劉備とのやりとりに直情径行さがよく現れ自然と笑いがこみ上げてくる。
橋爪功が朗読する三国志19巻には、「巫女」「緑林の宮」「改元」が収められている。傍若無人な賊に支配された長安で、漢王室の悲運は続く。献帝は曹操に奸党撲滅の勅をくだし、いよいよ曹操は天下を動かす大義を得る。
勅を迎える曹操のふつふつと湧き上がる気が伝わる見事な朗読。
NHK大河ドラマ平清盛第47回は、「宿命の敗北」。源頼朝の台頭と平家の武門が衰微する様を対照的に描く。意気軒昂とした源氏に対し、清盛の無軌道ぶりが痛々しい。
最近のコメント