平清盛 47
NHK大河ドラマ平清盛第47回は、「宿命の敗北」。源頼朝の台頭と平家の武門が衰微する様を対照的に描く。意気軒昂とした源氏に対し、清盛の無軌道ぶりが痛々しい。
NHK大河ドラマ平清盛第47回は、「宿命の敗北」。源頼朝の台頭と平家の武門が衰微する様を対照的に描く。意気軒昂とした源氏に対し、清盛の無軌道ぶりが痛々しい。
島田荘司の「占星術殺人事件」は、日本ミステリーの名作と言われている。確かに、犯行は絶対不可能と思われる事件を扱い、その謎解きについては、よく考えられていると思う。
しかし、登場人物にあまり深みがなく、事件に関わる人々は単なる記号の様に扱われている。ミステリーというのは、元来そういうものだと言われればそれまでだが、それにしても、ほとんど感情移入ができない。
謎の提示には力が入っており、大小のトリックを連ね、読者に挑戦する、エラリー・クイーンばりの気概を示している。
謎解きが好きな人向けの古典的推理小説。
占星術殺人事件 (講談社文庫)
島田 荘司 
豊臣秀吉が小田原城の北条氏を攻めているとき、石田三成は武州の忍城を取り囲んでいた。忍城の城代、成田長親は、農民たちからも「のぼう様」と小馬鹿にされていたが、いざ戦になると独特の存在を持ち始めた。
三成軍2万人に対し、忍城の兵はわずか500。その攻防の様を、魅力的な人物像を配して描く、鮮烈な面白さをもった戦国エンターテイメント。
のぼうの城 上 (小学館文庫)
和田 竜 
のぼうの城 下 (小学館文庫)
和田 竜 
タイトルからは、受験参考書のようであるが、実はパロディ小説。
丸谷才一の文章を模した「猿蟹合戦とは何か」、不思議な食堂の出来事を綴る「時代小説の特別料理」など、8編を収めた清水義範の短編集。
なんと言っても、表題作「国語入試問題必勝法」は、国語受験の秘技をあかす抱腹絶倒の小説。あまりに面白くしかもそれらしく、真に受けてしまいそうなので受験生は読まないほうがいいかもしれない。
解説をなんと丸谷才一が書いているが、こちらの文章も率直で、楽しめる。日本語の愉悦がつまった小説集。
三島由紀夫が、陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決をする一週間前に、評論家古林尚と対談した声の記録。文学、芸術、政治について饒舌に語っている。思想を異にする古林との対話は、時に緊迫感をはらみ、覚悟を持っていたことが伺える。
三島由紀夫 最後の言葉 [新潮CD] (新潮CD 講演)
三島 由紀夫 古林 尚 
池上彰が、ニュースの背景を解説した本。EU金融危機、アメリカの諸問題、中国・朝鮮の状況、アラブの革命・紛争、日本経済などについて、歴史をさかのぼるなどして、分かりやすい説明を心がけている。ポイントを押さえて簡潔に書かれているので、短時間で読める。高校生が読むにも良いのでは。
NHK大河ドラマ「平清盛」第45回は、「以仁王の令旨」。天下の頂に君臨した清盛が、星霜を経た老けメイクで登場。白拍子との好色にふける様で平家の退廃を感じさせる。
一方、伊豆の源頼朝、北条政子には日の出のような輝きが見られる。義経が身を寄せる奥州平泉での、藤原秀衡を演じる京本政樹の存在感が素晴らしい。
平家打倒の令旨が以仁王から下され、いよいよ源平合戦の幕開けを迎える。ややだれた話が続いたので、次回が楽しみ。
橋爪功の臨場感あふれる語りで、三国志の世界が広がる。そして、それらの場面を、横山光輝がどう漫画で表現するのか見るのを楽しみとしている。
潮出版の「三国志」第3巻では、曹操の董卓追討軍の奮戦がメインに描かれる。計算し尽くされたコマ割り、清潔感のある線画はリズムを持ち、心地良く読める。
巻末の1985年に著者が中国四川省を取材で訪れた写真も興味深い。
三国志 (3) (潮漫画文庫)
横山 光輝 
橋爪功朗読が朗読する、吉川英治原作の「三国志」第18巻には、「愚兄と賢弟」、「毒と毒」が収められている。曹操に敗れた呂布は、劉備を頼り徐州を訪れる。そこでの劉備、張飛とのやりとりがなかなか面白い。
中学国語の読解問題への対処法を解説した本。論説文、小説、随筆など、具体的な問題から解き方のコツを明快に示し、道筋を与えてくれる。
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