光触媒の発見者である、藤嶋昭氏の講演「科学も感動から」が群馬県生涯学習センターで行われる。
2週間前に群馬県総合教育センターにおいても藤嶋氏の講演があった。東京理科大学の学長であり、現在も精力的に研究活動を続けていらっしゃるのに、1ヶ月に2回も群馬県に来てくださるその熱心さには頭が下がる思いである。
今回は理科の指導者も大勢参加されていたため、光触媒の性質に関する話も多かった。光触媒で半分をコーティングした鏡を蒸気にあてる実験もなされ、興味をずっと引きつける講演であった。
最後には質問をする人々の列ができた。中学2年生の長男は先頭に並び、「光触媒となる物質は酸化チタンのほかにどんなものがあるのですか。」と質問をした。「いい質問ですね。」藤嶋氏にほめられ、長男はとても喜んだ。
そして、藤嶋氏のサイン入りの新書 「光触媒が未来をつくる」を手にした。自らの力で得た著者のサインと印のある本は、ずっと大事にされることであろう。本から刺激を与えられ、科学に対する思いを抱き続けることであろう。
藤嶋氏は、小学生向けの講演でも、質問した児童に本を手渡しているという。子どもたちの身近に置かれた本は、科学への関心と意欲を永く育んでゆくことであろう。
科学も感動から 光触媒を例にして
藤嶋 昭
時代を変えた科学者の名言
藤嶋 昭
光触媒が未来をつくる――環境・エネルギーをクリーンに (岩波ジュニア新書 〈知の航海〉シリーズ)
藤嶋 昭
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