坂の上の雲 第3部
いよいよ、1年間待ちに待った「坂の上の雲」第3部が放送された。明治という時代の特質を語るオープニングのナレーションを聴いただけで、胸に熱いものがこみ上げてきた。
旅順攻略では、日本とロシアとの圧倒的な兵力差を見事に描いていた。そのリアリティには息をのむほどの力があった。
どの俳優も気迫のこもった熱演であったが、特に児玉源太郎を演じる高橋英樹の入魂の演技が素晴らしい。乃木希典の悲壮感を柄本明がにじみ出るように演じ、合理主義を貫く児玉源太郎との対照により、古からの日本と近代化とのせめぎ合いを悠然としたスケールでじっくりと表出していた。
最近のコメント