鬼平犯科帳シリーズ 『本所・桜屋敷』

 池波正太郎原作「鬼平犯科帳」語り芝居シリーズの第1巻。江戸火付盗賊方改方・鬼平の活躍が野間脩平らの臨場感溢れる声の演技で描かれる。
 「本所・桜屋敷」では、鬼平の過去にも触れられ、人生の哀感が味わい深く語られる。

語り芝居 鬼平犯科帳シリーズ 『本所・桜屋敷』
野間脩平
B0039WUO16

レイアウト基礎講座

 雑誌の記事やチラシでは、レイアウトの善し悪しが印象を大きく変える。そのレイアウトの基礎を、豊富な事例で解説した書。
 「図版率」、「ジャンプ率」、「群化」、「版面線」など、様式と造形の両面から基本を解説している。ヴィジュアルに紙面が展開されているので、見ているだけでも楽しめる。
 配布物のアピール度をアップするために、効果的な広報を行うために、押さえておきたいポイントをヴィヴィッドに示した一冊。

7日間でマスターするレイアウト基礎講座 (DESIGN BEGINNER SERIES)
視覚デザイン研究所
4881081438

「科学者の楽園」をつくった男

 世界でも最高水準の研究を行っている日本が誇る研究機関「理化学研究所」。その波乱の歴史を、多くの科学者たちの足跡や歴史的背景を含めて描く本。
 ロンドンでの、夏目漱石とグルタミン酸ナトリウムの発見で知られる池田菊苗との出会いから始まり、第三代所長、大河内正敏のもとで科学研究が多彩に花開く過程が圧巻の筆致で語られる。
 長岡半太郎、本多光太郎、仁科芳雄、寺田寅彦、湯川秀樹、朝永振一郎など、多くの科学者たちの生涯にもふれられており、日本の近代科学史を俯瞰する書としてもたいへん興味深い。
 科学と社会との接点、科学と文学との関わりをも示唆した、知的興奮をよびさます重層的な著作。 

徹底図解 パソコンが動くしくみ

 「徹底図解 パソコンが動くしくみ」を、子どもが図書館から借りてくる。パソコンの動作に始まり、CPUの高速化、メモリの高速化、光ディスクやフラッシュメモリのしくみなど、基礎から専門的な内容まで幅広く取り上げられている。
 図が豊富なので、子どももぱらぱら見ながら、ゲームで馴染みがあるDVDやSDHCカードなどメディアの仕組みについて興味を持ったようだ。

徹底図解 パソコンが動くしくみ
トリプルウイン
4405106851

徹底図解 放送のしくみ

 子どもが図書館で「徹底図解 放送のしくみ」を借りてくる。テレビ局やラジオ局の制作の流れ、放送の技術、CMや視聴率、デジタル放送や録画機器、放送の歴史と近未来放送など、多角的に記されている。イラストや写真が豊富で、ビジュアルに見渡せる本。

徹底図解 放送のしくみ
トリプルウイン
4405106762

「電子回路」のキホン

 1テーマ2ページで、見開きの左側が解説の文章、右側がカラー図表と統一された、見やすく分かりやすい電子回路の入門書。電子回路、半導体の基礎から、アナログ回路、デジタル回路まで良く整理されており、キッチリと基本が押さえられる。

「電子回路」のキホン (イチバンやさしい理工系)
木村 誠聡
479735805X

日経ソフトウエア 2011年 10月号

 日経ソフトウェア 2011年10月号には、プチコンのプログラミング入門の記事が載っている。簡単なゲーム・プログラミングの基礎的なテクニックが分かりやすく解説されている。
 付録の「フリープログラマという生き方」が面白い。好評であった連載から、いくつかのトピックスをまとめた小冊子。会社員からフリーになった著者の体験が赤裸々に語られており、いろいろと考えさせられる。

日経ソフトウエア 2011年 10月号 [雑誌]
日経ソフトウエア
B005FXX6K8

サウンドシアターシリーズ 月光仮面

 月光仮面、ピストルを撃つが、「憎むな、殺すな、赦しましょう」という信念を貫く東洋思想の持ち主。昭和30年代に一世を風靡した等身大ヒーロードラマの原点が、サウンドシアターとなって甦る。
  CDのドラマは現代風に脚色されているが、原作者、川内康範の思いを生かしている。人気声優の熱演で、現代では貴重な、ひたすらに真っ直ぐな心根のドラマが展開される。

サウンドシアターシリーズ 月光仮面
ドラマ;石田彰;子安武人;中井和哉;関智一;宮田幸季;保志総一朗;大川透;鳥海浩輔
B000PWQSEK

さらばモスクワ愚連隊

 五木寛之の初期代表作「さらばモスクワ愚連隊」を若山弦蔵が朗読したCDを聴く。
 音楽への愛着が溢れ出ている。個性的な登場人物が奏でるテンポ良いストーリー。特に、演奏の描写は圧巻。
 若山弦蔵の低音の味わいがある語りがあまりに見事で、終始引き込まれる。

さらばモスクワ愚連隊 (新潮CD)
五木 寛之 若山 弦藏
4108300920

河童

 芥川龍之介の「河童」を橋爪功が朗読したCDを聴く。河童の国の慣習を通して、人間社会を痛烈に皮肉った小説。橋爪功のとぼけたような口調が作品にたいへんマッチしている。ユーモアを含んだ円熟の語りで、芥川最晩年の小説が味わい深く表現されている。

河童 (新潮CD)
芥川 龍之介
Kappa_cd

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